
原産地はフランスのパリ西方、ペルシュ地方です。この地方も地味の肥えた牧草の豊富な地方で、大格の重種の馬の作出には好都合でした。
本種は分類上は重種、重輓馬です。もともとペルシュ地方に生産されていた重格な馬に、アラブその他の東洋種を交配し、歩様の軽快な重乗馬または軽輓馬として改良していましたが、1830年ごろからフランスの農地開墾事業が盛んになり、農馬が必要となってから、重種のブーロンネーのようなものを入れて重格化を図りました。
そして約40年間に、新しいペルシュロンの体格を作りました。その際、毛色も鹿毛から芦毛のものが多くなりました。
折りも折り、アメリカの農業開発が起こり、農馬の必要が生じ、これをヨーロッパに求めた。そこで、ペルシュロンは距毛も少なく、早熟でもあり、大いに歓迎されました。
ついで1890年ごろからアメリカ向けのペルシュロンも速歩の能力の高いことが要求され、従来より歩様に重きをおくようになりました。
また青毛のペルシュロンは、アメリカ向けに作出されたもので、体積とくに重大です。その当時本種はイギリスにおいても、もてはやされ、世界の重輓馬として発展してきました。
現在、小型と大型とに分かれており、小型は東洋種の形質をうけており、比較的品位のある輓用型、大型のものは重格農用馬です。
ペルシュロンの外観
小型のものは多くは芦毛で、体高、160~170cm、体重500~550kgです。体幅にとみ低身であり、ゆったりとした体軀をもちます。距毛は少ない。
運動性にとみ、歩様は比較的軽快です。大型のものは毛色は青毛、他の重種の血液を混じ体格大で、体高は160~170cmですが、体重は600~750kgです。
頸は短く体幅にとみ、背腰広く強大で尻は円く斜尻で、筋肉の発達はとくによい。四肢太く関節強大で筋肉の発達もよい。
性質は従順ですが、鈍重のきらいがあり、歩様も重い。
能力
小型は軽輓馬用および砲兵輓馬として名声が高かった。
大型は強力な重輓馬として認められています。
分布
フランスをはじめ、イギリス、アメリカに分布していますが、農業の機械化におされて少なくなりました。本邦には明治3年(1870)に初めてアメリカから輸入されました。
ことに明治19年(1886)には北海道に輸入され、成績がよく好評でした。ついでフランスからも多数輸入され、重種生産、重系の中間種の改良に用いられました。
第二次大戦の戦後もフランスから輸入されています。北海道の釧路地方では小型ペルシュロンをさらに日本化し、日本釧路種を作出しました。

