
第一胃および第二胃の疾患 ~ 非創傷性第一胃炎および第二胃炎・第一胃食滞
非創傷性第一胃炎および第二胃炎(nontraumatic ruminitis and reticulitis) 伝染病、中毒、食滞などの際に第...
非創傷性第一胃炎および第二胃炎(nontraumatic ruminitis and reticulitis) 伝染病、中毒、食滞などの際に第...
急性限局性腹膜炎 他の種々の疾患との鑑別を必要とすることが多い。消化不良、急性食滞、ケトージスとの区別は、腹膜炎の場合には発熱、腹部の限局性の...
第二胃炎 異物が単に第二胃内に存在して、第二胃粘膜を刺激しているか、粘膜(ひだ)に浅く穿刺している場合には、消化不良など、通常の胃炎の症状が現...
創傷性第二胃腹膜炎(traumatic reticuloperitonitis) 原因と発生:牛は金属性の異物(釘、針金、針など)を餌とともに...
反芻獣の胃は第一胃(瘤胃)rumen、第二胃(蜂巣胃)reticulum、第三胃(葉状胃)omasumおよび第四胃(皺胃)abomasumの4つの嚢に分...
胃潰瘍(gastric ulcer) 原因:馬では伝染病、寄生虫(胃虫、馬バエの幼虫など)などによって、胃粘膜に潰瘍を生じ、時には穿孔がおこる...
胃拡張・胃捻転症候群(gastric dilatation-torsion(volvulus)syndrome) 胃の膨満を特徴とし、処置が遅...
胃食滞および胃拡張(gastric impaction and dilatation) 過食した時、または胃内容の十二指腸への後送が妨げられる...
採食・嚥下された飼料は、噴門口ostium cardiacumを経て胃に達し、唾液や胃液と攪拌混合されてある程度消化が進み、幽門口ostium pylo...
特発性巨大食道症(Idiopathic Megaesophagus(IME) 離乳直後あるいはそれ以前の子犬にみられる食道の神経筋疾患の一つで...
食道拡張および食道憩室(Dilatation and Diverticulum of the Oesophagus) 食道の全周にわたって拡大...
外傷性食道狭窄(traumatic stricture) 原因:食道内性の狭窄は損傷後の粘膜の重度の炎症ならびにそれに付随する瘢痕収縮により生...
食道は頸部、胸部、腹部の3部に大別され、馬では全長125~150cm、牛では90~105cmです。当初は気管の背面を走るが、頸の下部では左側に出て、外部からもそ...
リンパ節炎(lymphadenitis) 動物体に病原菌や毒素が侵入するときは、血行あるいはリンパ行を介して随所にリンパ節を侵して、リンパ節炎...
リンパ(lymph) リンパは血液の液体成分が毛細管壁を通過して、組織間隙に滲漏したもので、組織細胞の物質代謝を媒介している。すなわち、リンパ...
動脈瘤(aneurysm) 動脈瘤には外傷性動脈瘤traumatic aneurysmと病的動脈瘤pathologic aneurysmの二つ...
静脈炎(phlebitis) 家畜に多発する静脈炎には、外傷性静脈炎・化学的静脈炎・化膿性静脈炎などがあります。静脈壁の損傷、炎症、変性などの...
血栓症(血塞)thrombosis 血栓症とは、動物体の血管系統内で血液が凝固し、血管腔狭窄または閉塞を生ずる場合をいい、この凝固したものを血...
解剖と生理 動脈(artery):内膜は内皮と内皮下層および内弾性板からなり、中膜では輪走筋が厚く発達しています。外膜は中膜をかこむ線維性結合...
馬の心疾患(heart diseases of the horses) 馬は、競走馬、乗馬、輓馬、農耕馬などその用役が異なっても、常に労働が要...
豚の心内膜炎(pericarditis of the swine) 豚に見られる心内膜炎は、一般に疣状心内膜といわれ、病原菌によって心内膜に表...
犬糸状虫症(canine filariasis) 本症は、犬糸状虫Dirofilaria immitisが、犬の心臓や、肺動脈に多数寄生して循...
犬の心臓弁膜の疾患(acquired heart diseases) 家畜の後天性心疾患については、各種動物でかなりの発生をみていますが、ここ...
先天性心疾患(congenital heart diseases) 家畜における先天性心疾患は、各種動物にみられますが、犬および猫以外のもので...
心疾患の主な検査 (ⅰ)血液循環時間blood circulation timeの測定:犬でエーテル法がしばしば用いられる。エーテル0.1ml...
検査法 心疾患を診断するために、次のような検査法を用います。 病歴の把握:心疾患は、どの家畜においても発見されますが、診療にあたって...
先天性横隔膜ヘルニア(congenital hernia of the diaphragm) 胎生期における発生上の横隔膜の欠損にもとづき、腹...
肺気腫(pulmonary emphysema) 肺気腫は、犬に多く発生し、他の家畜でもみられる。肺が持続的に空気で拡張し、吸気位を取った状態...
気管虚脱または扁平気管(tracheal collapse) この疾患は犬にみられ、とくに壮・老齢で、肥満型の小型犬に多く発見される。気管虚脱...
膿胸(pyothorax(empyema thoracis)) 胸膜腔内に膿汁の貯留した疾患で、臨床的には、肺病巣や胸壁および縦隔など近接する...
胸膜炎および縦隔炎(pleurisy(pleuritis)and mediastinitis) 胸膜と縦隔(膜)は比較的脆弱な漿膜で、さまざま...
鞍傷(sitfast) 本症は、馬の受鞍部における皮膚および皮下織の挫傷性の損傷で、乗馬および輓馬に多発。 原因:鞍具の長時間にわた...
胸腫(anticor) 胸腫とは、肩端および前胸部に発した腫瘤を総称していい、馬に多く発生する。 一般に前胸部の腫瘤は前胸腫ante...
胸壁の損傷 胸壁に発生する損傷・創傷および挫傷には、その症状および予後についてそれぞれまったく異なったものがあるから、診療上とくに慎重に取り扱...
胸部の検査法 胸部の疾患を診断するためには、胸壁や前胸部に発生するもの、および胸腔内臓器の疾患の有無について、種々の角度から検査しなければなり...
解剖と生理 家畜の胸部は、前胸部と胸壁(側壁)部および胸背部に分けられます。 胸壁:胸椎、肋骨、胸骨と肋間筋からなり、その上を胸筋や...