鶏の虫下しに塩酸レバミゾール を使用します

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鶏の虫下しに塩酸レバミゾールを使用します
鶏の虫下しに塩酸レバミゾールを使用します



鶏の虫下し(鶏回虫、鶏毛細線虫、鶏盲腸虫の駆除)や鶏黒頭病の予防や治療塩酸レバミゾール(製品名:リペルコールL)を使用します。鶏回虫は、体長が雌虫6~12cm、雄虫3~8cmの白色ミミズ状で、全国的に平飼飼養や自然養鶏場の鶏に日齢を問わず寄生が見られ、夏期を中心に寄生率は高くなります。


1~3ヶ月齢の雛が最も感染しやすく、多数の感染幼虫が十二指腸壁を貫通する際に出血性腸炎を起こすため、貧血・ 下痢が認められるようになります。 回虫の寿命は2~4年で、その間、鶏は養分を吸い取られるため衰弱・痩削を呈します。



鶏回虫
鶏回虫



鶏回虫


鶏盲腸虫
鶏盲腸虫



鶏盲腸虫

塩酸レバミゾール(リペルコールL)



夏季にかけて寄生率が高くなるので、当方は6月下旬頃から予防投薬をします。投与方法ですが、飼料に塩酸レバミゾールを振りかけ良く混ぜて3日連続で与えます。


0.3g×羽数×3日間(経口投与)


寄生虫が悪さをしているような症状が表れた場合には、その都度投薬します。寄生虫が悪さをしているような症状というのは食べるのに痩せている又は痩せすぎているとか、下痢・貧血ですね。コクシジウム症も似たような症状ですが、虫下しが3日間終わったら、次週は5日間コクシジウム症の予防投薬です。


飼育している鶏にこんな症状はありませんか?良く食べるのに肥らないとか?顔色が悪い・下痢・削痩しているとか、寄生虫が悪さをしているのかも知れません。


衛生管理・健康管理は大事です。予防・治療は最低限のエチケットですね。

塩酸レバミゾールの注意点



休薬期間は7日、卵を食べる際は最後の投薬から7日目以降の卵から食します。


レバミゾールを再度投与する必要がある場合は、最後の投薬から10日以降での投薬が推奨されています。


塩酸レバミゾール製品は、室温(15〜30°C)で保管します。

鶏黒頭病とは



「黒頭病」はヒストモナス・メレアグリディスと言う原虫の寄生によって起こる原虫病で、家禽のうち七面鳥の寄生が極めて高く、症状も厳しく、末期には鶏冠が暗紫色を呈するために黒頭病という病名がつきました。


平飼いの鶏は盲腸虫の寄生が高く、ヒストモナス・メレアグリディスは盲腸虫卵の中に寄生している為、盲腸虫卵を経口摂取すると必然的にヒストモナス・メレアグリディスは盲腸に達し病変を起こします。


そして次に肝臓に移行して害を及ぼすという特異的な行動をとる原虫病で、黒頭病は原虫性の伝染性盲腸肝炎と言われるように、「盲腸」と「肝臓」の変化が特徴的な病気です。


この原虫性の伝染性盲腸肝炎は盲腸コクシジウム症に症状が似ていますが、死亡鶏を解剖すると盲腸コクシジウムのような血液貯溜はありません。


新鮮な糞中にあるヒストモナス・メレアグリディスを直接経口摂取しても、成鶏の場合は胃酸で殺虫され感染はしませんが、ミミズの啄食による感染が最大の要因で一匹のミミズの体内 には200個以上の盲腸虫がおり、ミミズを啄食することで盲腸虫に感染します。

鶏黒頭病の予防・治療方法



平飼いで飼育している鶏にはミミズやハエを食べさせない。

レバミゾールで定期的に駆除する。

レバミゾール ~ すべての種類の成虫を殺しますがサナダムシには効果がありません | 水鳥や雉類の飼い方や知識
レバミゾールは水溶性のトレンチパウダーです。すべての種類の成虫を殺しますが、サナダムシには効果がありません。この薬は各鶏に経口投与するか、鶏群の水源に加えます。経口投与または水に添加した場合は、虫卵を殺すことはないため、7日後に再度投与する
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