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配糖体に属する有毒植物 ~ ジギタリス・キョウチクトウ・スズラン・オモト・フクジュソウ

配糖体に属する有毒植物 家畜中毒

 
 
(1)ジギタリスDigitarispurpurea(Foxgloves)ゴマノハグサ科、キバナジギタリス(D.lutea)、ケジギタリス(D.lanata)
 
 
ジギタリス属には葉にジギトキシンDigitoxin C₄H₆₄O₁₃、ギトキシンGitoxin C₄₁H₆₄O₅などがあり、その他サポニンを含む。
 
 
(2)キョウチクトウ(夾竹桃)Nerium oleander(Oleander)キョウチクトウ科
 
 
ネリオドレインNeriodorein、あるいはオレアンドリンOleandrin C₃₀H₄₆O₉その他を含む。
 
 
(3)スズラン(ミキカゲソウ)Convallaris keiskei(Lily of the valley)ユリ科ドイツスズラン(C.majalis)
 
 
全草にコンバラマリンConvallamarin C₂₃H₄₄O₁₂、コンバラリンConvallarin、C₃₄H₆₂O₁₁等あり、コンバラトキシンConvallatoxinといわれています。
 
 
(4)オモト(万年青)Rhodea japonica ユリ科
 
 
全草殊に根茎にロデインRhodein C₃₀H₄₄O₁₀があり、葉には溶血作用の著しい配糖体がある。
 
 
(5)フクジュソウAdonis amurensis ウマノアシガタ科 ナツノフクジュソウA.aestivalis
 
 
何れも全草にアドニンAdonin C₁₄H₄₀O₉を含む。
 
 
以上の各種類はいずれも一種の心臓毒を含み牛、馬、羊などの中毒例があり本邦では特にキョウチクトウによる牛の斃死がおおい。
 
 

症状

 
 
まず胃腸を犯し、流涎、嘔吐、疝痛、下痢を来し、次で特異の心臓作用が現れます。
 
 
即ち心鼓動脈搏は初め異常に強盛且つ緩徐ですが、次で心筋の異常興奮、蠕動のため脈搏頻数、不規則、細弱となり、呼吸も亦浅弱を示し、且つ四肢の厥冷、痙攣、蹌踉、麻痺、呼吸困難等を現します。
 
 
その他崩尿、蛋白尿、尿意頻数などの腎炎症状もみられます。
 
 

療法

 
 
配糖体に対する酸化薬として0.1~5%過マンガン酸カリ液の内服、あるいはビタミンC、グルタチオン剤の静脈内注射を行い、次で炭末などの吸着剤を内用し下痢、疝痛には少量の阿片を伍用します。
 
 
亜硝酸アミールの吸入(3~5滴)は、縮小する血管を拡張し過度の血圧亢進を減じ兼て冠状動脈の拡大による栄養改善に役立つ。

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