蹄の損傷(injuries of the porcine claw)
肉豚は蹄に損傷が生じて跛行する例が少なくない。
豚房のコンクリート床の表面が粗糙で平滑を欠く場合には、敷料がないと、蹄の底面に損傷が生じます。
特にしばしば床を水洗するため蹄が水分を多く含む場合にはそれが助長されます。
底面の損傷は前肢よりも後肢の蹄に多く、また前肢でも後肢でも内蹄よりは外蹄におおい。
また豚は副蹄が比較的大きいため、起臥あるいは走行する際に主蹄ばかりでなく副蹄もまた接地し、牛の場合と異なって副蹄の損傷も少なくありません。
蹄の底面で損傷が最も多い個所は蹄底蹄球接合部で、以下白帯、蹄球、蹄壁の外側縁、蹄底の順です。
これらの損傷の発生頻度は、豚の品種、系統によってかなり差異がありますが、これを予防するためには特に豚舎の設計や内部の造作特に床面の材料と仕上げ、敷料の有無などについて配慮する必要があります。

