蹄および爪の疾患

スポンサーリンク
蹄および爪の疾患

犬の趾端の疾患(Diseases of the Canine Claw) ~ 裂爪および折爪・爪囲炎・異物・肉球の創傷・角化症・趾間肉芽腫症または趾間嚢腫

犬の肢端の負面には肉球pad,torusがあります。前肢には大きな掌球metacarpal pad 1個、指球digital pad 5個(第一指の根部のは痕跡的)および手根関節の後面に手根球carpal padが1個、また後肢では掌球より...
蹄および爪の疾患

豚の蹄の疾患(Diseases of the Porcine Claw) ~ 蹄の損傷

蹄の損傷(injuries of the porcine claw)肉豚は蹄に損傷が生じて跛行する例が少なくない。豚房のコンクリート床の表面が粗糙で平滑を欠く場合には、敷料がないと、蹄の底面に損傷が生じます。特にしばしば床を水洗するため蹄が...
蹄および爪の疾患

羊の蹄の疾患(Diseases of the Ovine Claw) ~ 伝染性趾間皮膚炎

伝染性趾間皮膚炎 dermatitis contagiosa interdigitalis(羊の腐蹄病 footrot of sheep, ovine footrot)本病は昔から羊の腐蹄病と呼ばれて広く知られていますが、接触伝染性が強く放...
蹄および爪の疾患

牛蹄の疾患 ~ 趾間過形成 interdigital hyperplasia(趾間隆起、趾間結節、趾間肉芽腫、胼胝、たこ、interdigital protrusion, interdigital granuloma, corn, tyloma, Limax)

趾間の皮膚か皮下織または両者の増殖によって形成された小指~母指大の固い腫瘤で、表皮には角化が著しい。主として趾間の皮膚の背側部に発生します。散発性の疾病で前肢よりも後肢に生ずることがおおい。ドイツホルスタイン、ヘレフォード種には多く、シンメ...
蹄および爪の疾患

牛蹄の疾患 ~ 趾の深部感染症(deep digital sepsis)

趾の表在性の疾患か蹄の知覚部の病傷またはその両方から細菌感染が深部の組織に蔓延したもので、蹄関節、蹄骨、舠骨、舠嚢、深屈腱の蹄骨付着部、総屈腱鞘、およびそれらの周囲の組織に、主としてCorynebacterium pyogenes(通性嫌気...
蹄および爪の疾患

牛蹄の疾患 ~ 趾皮膚炎・疣状皮膚炎

趾皮膚炎digital dermatitis(dermatitis digitalis)蹄冠縁に隣接する皮膚に限局性、表層性の潰瘍が生じます。病変は趾間隙の底側端に続く皮膚または時に背側に発現する径3~5cmの充血と湿疹から始まります。漿液...
蹄および爪の疾患

牛蹄の疾患 ~ 裂蹄 sandcrack(fissura ungulae longitudinalis et transversalis)

蹄壁に生ずる亀裂で、蹄鞘の背壁に平行する縦裂蹄longitudinal(vertical)sandcrackと、蹄冠に平行に生ずる横裂蹄transverse(horizontal)sandcrackとがあります。症例の中には裂隙から蹄真皮が...
蹄および爪の疾患

牛蹄の疾患 ~ 蹄葉炎 laminitis(び漫性無菌性蹄皮炎pododermatitis aseptica diffusa, Rehe)

蹄皮の血液循環の異常を主徴とする無菌性の炎症で、病型には急性acute、亜急性subacuteおよび慢性chronicがあります。複数の肢の蹄に発生することがおおい。急性型、散発性、元気沈衰し結膜が充血しますが、発熱するとは限りません。前肢...
蹄および爪の疾患

牛蹄の疾患 ~ 白帯病 white zone disease(白線病 white line disease)

本病には白帯が部分的に裂離している場合(白帯裂white zone separation)と白帯の深部に膿瘍が形成される場合(白帯膿瘍white zone abscessation、蟻洞seedy toe、gravel、蹄壁膿瘍wall a...
蹄および爪の疾患

牛蹄の疾患 ~ 蹄底穿孔 punctured sole(感染性(創傷性)蹄皮炎、septic(traumatic)pododerma titis)

創傷に起因して蹄底の蹄皮に発生する限局性またはび漫性の感染性の炎症で(創傷性蹄皮炎)、化膿が起これば中等度ないし重度の跛行が現れます。跛行はしばしば突発します。異物(釘、尖鋭な石など)によって多くは蹄底の蹄尖部あるいは白帯の近くの角質が穿通...
蹄および爪の疾患

牛蹄の疾患 ~ 蹄底潰瘍solar(solear)ulceration(限局性蹄皮炎、ルステルホルツ潰瘍、pododer matitis circumscripta、Rusterholz ulcer)

主に乳牛の後肢外蹄の底面で、典型的好発部位typical placeと呼ばれる個所の蹄皮に限局性に生ずるほぼ円形の欠損をいいます。その場所は蹄底蹄球接合部の軸側寄りで、両後肢に同時に認められることも少なくありません。中等度の跛行を呈しますが...
蹄および爪の疾患

牛蹄の疾患 ~ 蹄球びらん(heel horn erosion(erosio ungulae)

蹄球の角質に黒色の凹みがあばた状に点々と発生し、あるいは線状に連なってひび割れができます。時には黒く着色した角質がパイの皮のように重なり、その硬い辺縁が蹄球の深部に食い込み真皮を圧迫して傷害します。そのため角質生成機能が異常になって蹄球が丸...
蹄および爪の疾患

牛蹄の疾患 ~ 趾間皮膚炎 interdigital dermatitis(dermatitis interdigitalis)

趾間の皮膚の滲出性炎で、炎症は皮膚にとどまり、それより深部の組織に拡がらず、また皮膚に深い亀裂を生ずることもありません。しかししばしば趾間隙の底側端において蹄球の角質の生成が障害を受けて、蹄球の変形を見るようになります。本病は舎飼の牛に発生...
蹄および爪の疾患

牛蹄の疾患 ~ 蹄病 ~ 趾間フレグモーネ(interdigital phlegmon(趾間壊死性桿菌症、<急性>趾間腐爛、interdigital necrobacillosis, foul-in-the-foot, Zwischenklauenpanaritium)

蹄病牛の蹄病は乳牛、役肉牛、肥育牛など、用役や品種によって病態に差異がありますが、いずれも角質部および知覚部に傷害が生じているものが多く、また管理上の失宜や削蹄の遅延が重要な誘因となっています。放牧牛では踏創が多く見られ、舎飼の牛には趾間皮...
蹄および爪の疾患

牛蹄の疾患 ~ 過長蹄および変形蹄(overgrown claw and deformed claw)

牛蹄には種々の原因によってしばしば変形が起こり、そのため運動機能が損なわれあるいは蹄病その他の疾患が継発して、牛の経済的価値が低下します。その主な原因の1つは、削蹄の遅延、運動不足による蹄の自然磨滅の減少ないし欠如によって過長蹄が生ずること...
スポンサーリンク