趾間の皮膚か皮下織または両者の増殖によって形成された小指~母指大の固い腫瘤で、表皮には角化が著しい。
主として趾間の皮膚の背側部に発生します。
散発性の疾病で前肢よりも後肢に生ずることがおおい。ドイツホルスタイン、ヘレフォード種には多く、シンメンタール、山地牛には少なく、エアシャー種には稀です。
局所に加わる不断の刺激が原因となって形成されるもので、経過は緩慢です。
これによる跛行の程度は腫瘤の大きさと感染の有無によって異なり、腫瘤が小さい時は跛行を呈しないか軽度ですが、著しく大きくなりあるいは表面に壊死または潰瘍が生じ、さらにFusobacterium necrophorum〔壊死桿菌〕の感染が重なると、著しく重度になります。
雌より雄に多い傾向があり、特に開張蹄や平蹄の雄牛においては後蹄の趾間隙の中央線上に発生するものはしばしば長大な腫瘤になり、駕乗の際に損傷し疼痛のため精液採取が困難になる例があります。
遺伝的素質によると考えられています。
また趾間フレグモーネ、趾間皮膚炎などに継発あるいは併発するものは、趾間隙の内側または外側寄りに生ずることが多い。
腫瘤は小さくても跛行を生じている時は硝酸銀または硫酸銅で焼烙します。
小指大以上の大きさになったものは外科的に切除するか電気焼烙または冷凍手術によって除去します。あとに木タール包帯、ワイヤーによる内外蹄の蹄尖の固定などを施します。
牛蹄の疾患 ~ 趾間過形成 interdigital hyperplasia(趾間隆起、趾間結節、趾間肉芽腫、胼胝、たこ、interdigital protrusion, interdigital granuloma, corn, tyloma, Limax)
蹄および爪の疾患
