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膵臓の疾患(Diseases of the Pancreas) ~ 膵臓の損傷・膵臓の腫瘍

膵臓の疾患(Diseases of the Pancreas) ~ 膵臓の損傷・膵臓の腫瘍 肝・胆嚢・脾および膵の疾患

 
 
膵臓は、消化腺のうちで、肝臓に次ぐ大きな分葉状の長い腺体です。家畜によってさまざまの形態を示す。馬では3葉に分かれ、大膵管と副膵管を出して十二指腸に開口する。
 
 
豚は左右2葉で単一の副膵管が、また反芻獣と肉食獣は、前後2葉に分かれて大膵管あるいは小膵管の形で、十二指腸壁に開口して、膵液を排出する。
 
 
膵液は、リパーゼ、アミラーゼ、蛋白分解酵素(トリプシノーゲン、キモトリプシノーゲン)を含有し、腸内での消化吸収にあたる。
 
 
これらの酵素の作用が阻害されて消化吸収傷害を招くときは、脂肪便steatorrheaの症状が現れる。一方、膵臓の内分泌ホルモンとしては、インシュリンinsulin(糖代謝)とグルカゴンglucagon(インシュリンの対抗ホルモン)およびカリクレインkallikrein(血管拡張ホルモン)がある。
 
 
一般に膵臓は1/2~2/3の部分が摘出されても著しい脱落症状は招かないものですが、全域に至る障害や膵臓が全摘出された場合は、消化不良や脂肪便、ビタミン欠乏症および糖尿病が発生する。
 
 
膵臓炎の場合の診断と予後の判定には、血清アミラーゼの測定が行われる。
 
 

膵臓の損傷(injuries of the pancreas)

 
 
膵臓は腹部の深部に存在するため、損傷を受けにくいですが、一般に大損傷を受けた場合には、他の臓器や組織の損傷とともに発生する。
 
 
また嚥下した異物の穿孔により損傷を招き、膵臓炎や腹膜炎を発生することがあります。
 
 
膵臓の損傷の場合は、他の内臓損傷と同様に腹腔内出血をおこし、ショック状態に陥る。この場合、一般に膵臓の損傷は開腹してはじめて発見されることが多い。
 
 
損傷を受けた膵臓組織は止血縫合し、もし大膵管が損傷を受けておれば、T字管による膵管再建を行い、この間、膵液は体外に排出させる必要があります。
 
 

膵臓の腫瘍(neoplasms of the pancreas)

 
 
原発腫瘍として、腺腫と癌腫がきわめて稀れに発見される。
 
 
この場合は、貧血をはじめ、黄疸や脂肪便などが見られ、X線検査も実施される。治療は、開腹して腫瘤組織を膵臓の一部とともに全摘出する。

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