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気管および肺の疾患 ~ 気管虚脱または扁平気管・気管狭窄

気管および肺の疾患 ~ 気管虚脱または扁平気管・気管狭窄 胸壁、胸膜、縦隔、気管、肺および横隔膜の疾患

 
 

気管虚脱または扁平気管(tracheal collapse)

 
 
この疾患は犬にみられ、とくに壮・老齢で、肥満型の小型犬に多く発見される。気管虚脱という症候群の多くは、気管が頸部の中頃から胸廓入口付近にわたって、背腹方向から圧迫されたように狭窄しているので、扁平気管ともいわれる。
 
 
慢性の警笛のような咳嗽と呼吸困難を特徴とし、気管内腔は虚脱して、扁平な楕円形を呈し、粘稠性の分泌物が厚く付着しているものがある。
 
 
一般に心肥大や肺気腫をおこし、肺性心の症状を現しているものが多い。とくに典型的な例では、頸部の側面X線像において、気管がその中頃から胸廓入口付近に向かい、圧迫されて狭窄し、胸腔内におよんで再び広くなっている所見が得られる。
 
 
鼻腔狭窄や、慢性気管支炎および気管炎は本症と誤診されやすいので注意を要します。
 
 
本症の治療は、一般に気管支拡張剤および去痰剤の投与によって、臨床症状を軽減させることができますが、このような治療に反応を示さないものに対しては、鎮静剤を用いる。
 
 
また気管内に感染のあるものには、化学療法を併用し、さらに心不全などの継発症に対しても十分な処置をほどこす必要があります。また気管虚脱に対する種々の外科手術法が提唱され、実施されています。
 
 

気管狭窄(stricture of the trachea)

 
 
先天的に気管の狭窄、変形を有するものがある。後天的には損傷・気管切開術後の瘢痕収縮、気管外周の腫瘍・異物の圧迫による内腔の狭窄、気管内の誤嚥異物・木片あるいは出血・腫瘍の存在が原因となります。
 
 
稟告によって大体診断できますが、その他X線などを用いて確認する。
 
 
原因の除去に努め、先天的な変形があればできるだけ矯正する。重度の呼吸困難を生ずる時は狭窄部以下において気管切開を行う。

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