酸化消毒薬(oxidizing disinfectants)
発生期の酸素を放出する化合物が消毒薬として用いられている。
通常、塩素はこの項に入れない。
酸化消毒薬の殺菌力は薬物によって著しく異なる。
オキシドール(oxydol)
過酸化水素の2.5~3.5%水溶液です。殺菌力は強く、ウイルスにも有効です。さらに濃度(10%)では芽胞も死滅させます。
最も多く用いられる用法は皮膚外傷の消毒ですが、組織のカタラーゼによって急速に分解されるので、消毒力は極めて短時間しか続かず、表面的です。
しかし化膿創では膿を凝固させ、除去を容易にするので好んで用いられる。
過酢酸(peracetic acid)
強力な酸化消毒作用を持つ液体で、滅菌的に作用する。組織刺激性は他の滅菌薬(アルキル化薬)より弱い。
無菌動物舎で飼育装置の消毒に使用される。
色素類(dyes)
有機色素化合物は古くから皮膚消毒薬として用いられてきましたが、すべての色素が殺菌作用を持つ訳ではない。一般に色素類の殺菌作用は微生物特異性が高い。
アゾ色素類はグラム陽性菌に殺菌作用を示し、塩基性で作用が強い。
塩基性色素も塩基性で作用が強いが、グラム陰性菌に特異的殺菌作用を示す。
アクリノール(acrinol)
アクリジン系黄色色素のエタクリジン(ethacridine, INN)の乳酸塩はアクリノールと呼ばれています。
殺菌力は弱いがグラム陽性菌・陰性菌の両方に有効で、有機物質の影響を受けにくく、また組織刺激性が弱い。
水溶液が皮膚外傷に用いられる。
