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ツメダニ症(症状・防除) ~ ツメダニ症は犬、猫に発生が知られています

ツメダニ症(症状・防除) ダニ類

 
 
ツメダニ症は本邦にも犬、猫に発生が知られています。犬からの報告が多く、C.yasguriに原因しています。猫での報告は少なく、原因ダニとして、C.blakeiとC.yasguriが検出されています。猫例では、C.yasguri寄生犬との同居による感染ですが、C.yasguriが猫に感染して発症を示すことは興味深い。
 
 
犬のツメダニ症の発生は、小形・長毛犬種で、3~15週齢の子犬に多発し、寄生ダニ数も多く、症状は激しい。成犬の感染はきわめて少なく、症状もきわめて軽度で、落屑物中にわずかなダニが発見されて、感染を知るにすぎない。
 
 
ツメダニが寄生する動物の一般状態は通常は良好です。激しい感染では全身性に皮膚・被毛の異常をみますが、顕著な病変部は頭部ことに耳翼、腰仙部、会陰・陰嚢部、尾です。
 
 
落屑がはなはだ多く、粃様疹のある掻痒症であり、常に痒みを伴う。被毛は脂性傾向で光沢がない。病変部皮膚は黄褐色あるいは白色の湿性鱗屑で覆われ、しばしば亀裂を認めます。
 
 
重症例では軽度な脱毛、発育の遅れ、栄養状態の低下もみられます。猫のツメダニ症は長毛種の幼猫にみられますが、犬に比較して軽症であり、一般に落屑が増える程度で、激しい皮膚の変状はみられない。
 
 
ツメダニが犬、猫から人体へ感染して激しい掻痒や皮疹の発生をみた報告が多数あります。
 
 
ウサギから検出されるツメダニに、Cheyletiella 3種、Encheyletiella属3種がありますが、C.para-sitivoraxが最も普通種で世界に広く分布しています。
 
 
本邦のウサギからもC.parasitivoraxが検出されていますが、分布や流行度は不明です。また、健康体にもしばしばみられ、症状は明瞭ではない。
 
 
重度感染では皮疹を生じ、皮膚肥厚、鱗屑増加、落屑が生じます。寄生と病変は軀幹部背側、特に肩甲部に顕著です。また、掻痒感は少ない。
 
 
ダニは皮膚ケラチン層に密着して寄生し、非化膿性皮膚炎を生じ、組織病変として多核白血球、単球、リンパ球、形質細胞、好酸球の浸潤をみる炎症性変化と角化症がみられる。
 
 
またこのダニは、ウサギ伝染性粘膜腫の原因である粘膜腫ウイルスの媒介者でもあります。
 
 

ツメダニ症の防除

 
 
接触感染によって伝播するので、感染動物やダニで汚染された器物・環境に接触しないように注意します。
 
 
また、感染が予測されれば予防的に殺虫剤を使用します。

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