ダニ類舌虫症(症状・予防) ~ 犬舌虫の成虫は犬、キツネなどイヌ科の食肉動物の鼻腔内に寄生 犬舌虫の成虫は犬、キツネなどイヌ科の食肉動物の鼻腔内に寄生し、約2年間は生存しており、鼻汁や分泌物を、ときに血液を食べると考えられています。しかし、病原性は少なく、一般に無症状ですが、ときに激しいカタール性あるいは化膿性鼻炎を発症し、くしゃ... 2021.11.07ダニ類
ダニ類ツメダニ症(症状・防除) ~ ツメダニ症は犬、猫に発生が知られています ツメダニ症は本邦にも犬、猫に発生が知られています。犬からの報告が多く、C.yasguriに原因しています。猫での報告は少なく、原因ダニとして、C.blakeiとC.yasguriが検出されています。猫例では、C.yasguri寄生犬との同居... 2021.11.06ダニ類
ダニ類毛包虫症(症状・予防) ~ 毛包虫は毛包、皮脂腺に寄生し急性・慢性の皮膚炎を発生させる 毛包虫症は犬に最も多発し、牛、馬、山羊、豚、めん羊、猫にもみられます。大動物では牛が皮革の経済的損失も含めて重要ですが、他の家畜での重要性は少ない。本症の発生は1歳以下の幼獣にほぼ限定されています。毛包虫は毛包、皮脂腺に寄生し急性・慢性の皮... 2021.11.05ダニ類
ダニ類疥癬(症状・予防) ~ 激症例では全身脱毛もみられ、全身感染をみる激症慢性例では栄養不良、削痩も現れる 潜伏期は疥癬虫の種類や宿主の感受性によって異なりますが、一般に2~6週間と考えられています。馬に穿孔疥癬虫を人工感染させて17日と24日に発症した。また、健康犬を重症犬に同居させ、6日後に痒覚がみられ、8日後には小結節の発生をみたと報告され... 2021.11.05ダニ類
ダニ類ハイダニ症(症状・防除) ~ 哺乳類の呼吸器系や前頭洞に寄生する 犬に寄生するイヌハイダニは米国(ハワイも含む)、オーストラリア、日本、南アフリカから報告があります。本邦では、千葉県と東京で、各々1例の報告がありますが、その分布は明らかではありません。イヌハイダニは犬の前頭洞、鼻腔内に寄生し、寄生数は少数... 2021.11.05ダニ類
ダニ類ケダニ症(ツツガムシ病)の症状と防除 ~ 一部のツツガムシはヒトを刺してツツガムシ病を伝播します ツツガムシには多くの種類があり、成虫と若虫は自由生活性の捕食者ですが、ある種の幼虫はヒトや多くの家畜、野生獣、鳥類を刺し、組織液を吸飲して皮膚炎の原因となります。また、一部のツツガムシはヒトを刺してツツガムシ病を伝播します。ツツガムシ皮膚炎... 2021.11.04ダニ類
ダニ類鶏ダニ症(症状・防除) ~ 養鶏上で問題となるのはトリサシダニ類とワクモによる被害 鶏に寄生するダニで重要な種類はワクモとトリサシダニであり、吸血性があって被害が大きい。ワクモは約1mmの小さなダニで、鶏、鳩、家禽、その他の飼鳥、野鳥を襲い、どん欲に吸血します。ヒト、その他の哺乳動物への寄生も知られていますが、偶発寄生でし... 2021.11.04ダニ類
ダニ類マダニ症(症状・防除) ~ マダニ類による害は大きく、特に大形の牛、馬などの動物の放牧の際に被害が著しい ダニが多数寄生すると、局所刺激によって動物は落ち着かず、牛、馬は前肢で地を掻き、あるいは蹴踢して不安状態がみられます。犬では趾間の寄生で跛行します。耳内寄生によって動物は頭を振り、耳を掻き、叫び、ヒステリー状態となって騒擾します。また、咬着... 2021.11.04ダニ類
ダニ類犬舌虫 ~ 終宿主は犬、キツネ、オオカミなどのイヌ科動物で、その上部気道にみられる 犬舌虫(Linguatula serrata)、体は細長く、蠕虫状で、前方が太く、後方になるにつれて細くなります。体表には体節様の溝線が多数認められます。雌雄異体で雄は雌より著しく小さく、雄20 x 3~4mm、雌100~130 x 10m... 2021.10.13ダニ類
ダニ類犬毛包虫(イヌニキビダニ) ~ 寄生部位は犬の毛包ですが、リンパ節などにも認められる 犬毛包虫(イヌニキビダニ):Demodex canis、毛包虫は他の小形のダニと形態が著しく異なり、後胴体部が非常に延長して、全体が蠕虫状を呈します。胴体部の背腹面には横線が密にみられます。脚は非常に短く、突起状です。また顎体部は台形です。... 2021.10.12ダニ類
ダニ類猫小穿孔疥癬虫(ネコショウセンコウヒゼンダニ) ~ 猫の耳介、顔面、頭部に寄生しますが、犬や齧歯類にも感染 猫小穿孔疥癬虫(ネコショウセンコウヒゼンダニ):Notoedres cati、体はほぼ円形、帯白色、体表面に同心円状の横条があります。脚は短い。前種より小形で雄0.14~0.15mm、雌0.21~0.23mm脚の肉盤は雄では、第1・2・4脚... 2021.10.12ダニ類
ダニ類穿孔疥癬虫(ヒゼンダニ) ~ 宿主範囲は広く、ヒトを含む多くの哺乳動物 穿孔疥癬虫(ヒゼンダニ):Sarcoptes scabiei、体はほぼ円形で白色、脚は短い。背面中央部に多数の太く短い棘状突起があります。雄では第1・2・4脚、雌では第1・2脚に無節の長い柄のある肉盤をもち、肛門は胴部後端に開く。体長は雄約... 2021.10.12ダニ類
ダニ類耳疥癬虫(イヌミミヒゼンダニ) ~ 猫、犬、フェレット、キツネの外耳道に寄生 耳疥癬虫(イヌミミヒゼンダニ):Otodectes cynotis、Psoroptes属のダニに酷似しています。胴部は楕円形で雄は0.315 x 0.259mm、雌は0.412 x 0.287mmで小さい。雄の胴後端近くに1対の生殖吸盤(接... 2021.10.12ダニ類
ダニ類牛食皮疥癬虫 ~ 馬、牛、めん羊、山羊、ウサギに寄生 牛食皮疥癬虫(Chorioptes bovis)、Chorioptes属のダニはこの1種だけで、宿主の動物種に適応した株があると考えられています。小形のダニで雄0.25~0.33mm、雌0.36~0.39mm第1・2・4脚の先端にある肉盤の... 2021.10.12ダニ類
ダニ類ウサギ吸吮疥癬虫(ウサギキュウセンダニ) ~ ウサギ、めん羊、馬、ロバの耳に寄生 ウサギ吸吮疥癬虫(ウサギキュウセンダニ)(Psoroptes cuniculi)、体は楕円形で黄白色体長は、雄0.4~0.75mm、雌0.37~0.55mm本属の特徴は第1・2・4脚の先端に3節の長い柄のある肉盤(吸盤状のもの)があることで... 2021.10.12ダニ類