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バランチジウム症(症状・予防) ~ 発症は幼豚に多く、食欲不振、抑うつ状態、水様性下痢を生じる

大腸バランチジウム 繊毛虫類

 
 
大腸バランチジウムの自然宿主は豚であり、世界に広く分布しています。本邦の豚にも28.8%の寄生が知られています。豚では大腸内に片利共生の状態で寄生しており、多くの寄生豚は腸管に病変を引き起こすことはない。
 
 
しかし、他の原因によって大腸炎が存在するとか、宿主の抵抗性の低下に関係してきわめて多数の原虫をみるようになり、なんらかの病原性を有するものと考えられています。調査によると、豚コレラ罹患や豚糞線虫の寄生した豚の腸壁に無数の原虫を認めている。
 
 
成豚は寄生しても多くが不顕性感染の状態で、糞便中に原虫を排出する保虫動物として経過します。発症は幼豚に多く、食欲不振、抑うつ状態、水様性下痢を生じ、激しい場合は粘血液が混ざり、発育不良、削痩、脱水をきたして死亡するものもあります。
 
 
大腸にはカタール性・出血性腸炎、壊死、潰瘍が認められ、重度な場合には線維素性炎を伴います。
 
 
大腸バランチジウムはヒト、犬にも散発的に感染が報告されています。犬の症例には鞭虫の合併寄生があり、鞭虫に原因する大腸粘膜の障害が、原虫の粘膜侵入を容易にして、本症を誘発する可能性を示しています。
 
 
病変は大腸炎であり粘膜に潰瘍、肥厚も認められます。症状として食欲不振、抑うつ状態、持続性の激しい水様性・粘血液性の下痢、腹痛、脱水、体重減少がめだつ所見です。
 
 

バランチジウム症の予防

 
 
感染源は糞便中に排泄されるシストですから、本症の予防には豚舎内の床をコンクリートとし、糞便処理を完全に行い、衛生的な環境で飼育します。
 
 
犬への感染は豚(豚の糞便)との接触ですから、子犬は豚舎などに接近させないことです。また、罹患動物や保虫動物は隔離して駆虫を行います。
 
 
シストは湿度が充分で、涼しい場所では数週間は感染力をもちます。

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