PR

腸管の吸虫症の症状 ~ 虫体は腸粘膜に吸着し、局所の炎症、多数寄生の場合は潰瘍を生じる

リケッチア 吸虫類

 
 
重度寄生を除いて症状をみることはほとんどない。豚の小腸に寄生する肥大吸虫は台湾、中国の中南部、インド、タイ、フィリピンなどに濃存します。
 
 
虫体は腸粘膜に吸着し、局所の炎症、多数寄生の場合は潰瘍を生じ、腹痛、下痢、浮腫、貧血、腹水を発生し、稀に致死的転機をとる。
 
 
幼豚はそのために豚コレラと誤診されることがあります。
 
 
また、本虫は人体に対しても病原性があり注目されています。
 
 
異形吸虫科の虫体はきわめて小形で小腸に寄生し、腸粘膜に穿入し、粘膜の剝離など慢性腸炎を起こすことがあります。一般にほとんど症状をみることはありませんが、重度寄生では下痢、腹痛などの症状があります。
 
 
人体に多数寄生した場合に下痢、血便、腹痛がみられます。また、腸粘膜病変部から虫卵が血管に入り、心臓、脳、脊髄に塞栓を起こすことが知られています。
 
 
棘口吸虫科の虫体寄生による病害は動物では明らかではありませんが、浅田棘口吸虫は少数寄生によっても腹痛、下痢がみられ、好酸球数増加もあり、無害の寄生虫ではないと考えられています。
 
 
人体では腸粘膜の炎症と潰瘍がみられます。
 
 
壺形吸虫は近年本邦の猫にかなり広範囲に寄生が知られています。虫は十二指腸、空腸など小腸粘膜の絨毛内に強く吸着して寄生しています。
 
 
一般に症状はみないが、重度寄生では下痢がみられることがあります。
 
 
鮭中毒吸虫は小腸に寄生し、重度寄生で出血性腸炎をみますが、一般に激しい腸管障害の原因にはなりません。しかし、この吸虫感染が、鮭病・鮭中毒の原因であるリケッチア(Neorichettsia helmintheca)を媒介します。鮭病は米国北西部、西カナダの犬、キツネ、コヨーテ、その他イヌ科動物に発生がみられます。
 
 
患犬は6~10日の潜伏期間を経て40~41℃の急激なピークを示す高熱を発し、食欲不振や元気消失、渇欲亢進をきたし、3日後には体温下降しはじめ、発病6~8日後には平熱となりますが、さらに低体温となり1~2日以内に死亡する場合がおおい。
 
 
病変は出血性腸炎を主とし、全腸管にわたりますが、特に回盲弁、回腸、結腸、直腸に著しい。リンパ節腫脹、膿様眼脂、眼瞼浮腫、嘔吐、下痢、高度の粘血便などの症状がみられ、発病後6~10日以内に病犬の多くは倒れる。治療しないと死亡率は50~90%に達します。
 
 
この疾病は猫、テン、アライグマにはみられません。
 
 
類似の疾病に同じく鮭中毒吸虫によって媒介されるエロコミン吸虫熱があります。この疾病は米国西北部にみられ、Neorichettsia elokominicaに原因します。
 
 
鮭病と異なる主要点は、宿主範囲が広い(犬、コヨーテ、キツネ、クマ、アライグマ、フェレット)ことと、熱反応が異なる(EFFでは徐々に上昇し熱型は台地型を示す)ことです。

タイトルとURLをコピーしました