
中国大陸、内外蒙古、旧満州に多くのヒツジが飼われており、これらを総称して中国種といいます。その代表的なものが、この蒙古羊です。
中央アジアから渡来したものが、各地の環境に順応して、いろいろの形態にわかれたのでしょうが、大部分は脂尾羊の系統に属しています。
原始的な様相を持ち、いまだ羊毛はめん毛だけでなく、粗毛が混じています。用途からいえば、毛皮用種です。
蒙古羊の外観
毛色は白が多いが、褐、黒、黒斑など種々です。毎年4~5月に換毛します。
体格中等で、成体重は、雌20~50kg、雄は35~70kg。
雄の多くは有角ですが、雌はふつう無角、体型は長方形、額広く、耳は垂れています。四肢は長く頑強、尾は厚く大きく、半円形の脂尾となっています。
能力
強健で、気候条件に対する抵抗性が大。性質温順で、粗放な飼養管理にたえ、また、飢渇によく耐える。
晩熟ですが、双子あるいは3つ子も多く、比較的繁殖率はよい。また肉質は比較的良好
羊毛は、10~15cm、粗毛があるので毛布、敷物、フェルトの原料です。毛量は年に、1.0~1.5kgで少ない。秋春2回収毛します。
分布
中国大陸一帯に分布、外国に輸出されたことがありません。ただし、本邦には明治初期、および大正の末期に輸入され、メリノーに交配されたことがあります。
現在本邦にはみられない。

