全身性肉芽腫症(SGD)は、馬サルコイドーシス(ES)としても知られる馬の全身性炎症性疾患です。剥離性皮膚炎、重度の衰弱、多臓器系の肉芽腫性炎症を特徴とします。
馬の集団では珍しい病気で、ヒトのサルコイドーシスに似ていると考えられていますが、SGDはヒトよりも馬の方がはるかに重症です。
馬のSGDの発症には、潜行性(insidious)のものと爆発性(explosive)のものがあり、通常は緩徐進行性です。
SGDに罹患した馬に見られる臨床症状は、罹患した内臓によって異なり、肺、リンパ節、消化管、腎臓、骨、中枢神経系、脾臓、肝臓などが挙げられます。
SGDには、全身性、部分的な全身型、局所型があり、馬では後者が最もよく見られます。SGDには3つの形態があります。
(1)鱗屑および痂皮形成型(2)結節型、(3)馬の四肢に角質増殖性、痂皮形成性、脱毛斑が見られる限局型です。
SGDに罹患した馬に対する好ましい治療法は、コルチコステロイドの投与であり、デキサメタゾンよりもプレドニゾロンの経口投与が好ましいとされています。
症状
●斑状の脱毛、鱗屑、痂皮
●そう痒のない皮膚病変
●腹部の浮腫
●安静時の呼吸数の増加
●食欲不振
●体重減少
●腹部または四肢の腫脹
●持続的または変動的な微熱
●軽度の呼吸窮迫
●跛行
●口腔内潰瘍
診断
●病歴
●臨床兆候
●全血球算定 (CBC)
●血清化学プロファイル
●フィブリノゲン値検査
●腹部超音波検査
●胸部X線写真 – 肺病変を伴う間質浸潤
●皮膚生検 – 典型的な肉芽腫性変化の観察
治療
※プレドニゾロン経口剤
2~4mg/kg、24時間ごと投与。
※デキサメタゾン
0.2~0.4mg/kg、24時間ごと経口投与。
※食餌の変更
予後
全身型は予後不良

