ライム病は、ボレリア・ブルグドルフェリ(Borrelia burgdorferi)というスピロヘータの一種を原因とする、マダニが媒介する多系統の疾患です。
ライム病は、北米、ヨーロッパ、アジアの温帯地域において、馬とヒトの両方に感染します。
多くの哺乳類や鳥類がこのスピロヘータの保菌動物となっており、主にリシヌスマダニ(Ixodes ricinus群)のマダニによって、野生動物、家畜、ヒトの間で感染します。
ライム病は、他の多くの疾患に類似することがあり、診断を困難にしています。
馬のライム病は記録が少なく、よくわかっていません。
感染した馬は、観察される症状がかなり異なることが多く、中には何の症状も示さない馬もいます。ライム病は、蹄葉炎、関節腫脹(腫れ)、筋肉の圧痛、跛行などの筋骨格系の障害を伴うことが多いです。
馬のライム病の症状
ライム病の典型的な初期の臨床症状としては、体重減少、筋萎縮、筋力低下、蹄葉炎関連が挙げられます。症状は通常、歩行異常を伴う全身の硬直、断続的な跛行、頸部屈曲能低下、発熱、胸水、行動変化へと進行します。
一部の馬は、著明な筋委縮、運動失調、抑うつ、重度の頸部硬直が生じます。
ライム病の診断
ライム病の診断は、臨床症状とマダニへの暴露歴に基づいて行われます。
馬からマダニが発見されるか、感染したマダニが流行している地域に馬が住んでいるか、その地域を訪れたことがある場合を除いて、確定診断は困難です。
ライム病のほとんどの症例は、春から夏にかけて発生します。
ライム病の潜伏期間
馬のライム病の潜伏期間は不明ですが、犬では2~5ヶ月、ヒトでは数ヶ月から数年になります。
症状
●頸部屈曲能低下
●断続的な跛行
●嗜眠
●行動変化
●著明な筋萎縮
●運動失調
●抑うつ
●体重減少
●筋力低下
●胸水
●横臥
診断
●病歴
●地理的地域
●臨床兆候
●身体診察
●血清検査
●血清サンプルのELISA
●免疫蛍光抗体 (IFA) 検査
●血清サンプルの陽性ウェスタンブロット
●マダニの組織サンプルを用いたPCRアッセイ
●レントゲン写真
治療
※抗生物質
※支持療法
予防
※馬に一般的に使用されているいくつかの犬用ライムワクチンのうち、いずれかのワクチンを接種すること。
※虫除けスプレーを塗る
※馬を毎日診察する
※牧草を刈っておく
※ダニを宿主とする野生動物の生息地を減らす

