眼虫(マンソン眼虫:Oxyspirura mansoni)はニワトリの眼に感染する回虫の一種です。この寄生虫は主に、米国南部(SC、GA、LA、MS、AL、FL、TX、AZ、およびCA)や世界中の熱帯および亜熱帯地域に生息する鶏群にとって問題となっています。眼虫は直接宿主となるオガサワラゴキブリ (Pycnoscelus surinamensis)によって運ばれます。
眼虫は小さくて細い白い虫です。鶏の目尻の、瞬膜の下に付着します。線虫の存在はニワトリに極度の不快感を与え、視覚を損ない、感染した鳥は目をこすったりひっかいたりしていることが多い。治療を行わないと、鶏は最終的に眼を掻きむしることになり、感染症や失明に至ることがあります。
眼虫の生活環
鶏は中間宿主であるオガサワラゴキブリを食べるか、または眼虫に感染した他の鳥と接触することで眼虫に感染します。いくつかの野鳥は、クロウタドリ、ムクドリモドキ科の鳥、ハト、ボボリンク(コメクイドリ)、アオカケス、アメリカオオモズなどの宿主となっています。
感染したゴキブリをニワトリが食べると、幼虫が孵化して嗉嚢(そのう)から食道、口、鼻腔、眼へと移動します。そこから成虫になり、鶏の眼に卵を産みつけます。虫卵は涙管を通って体内に入り、飲み込まれた後、糞とともに体外に排出されます。
臨床兆候
●よく眼を掻く鳥
●結膜炎
●まぶたがくっつく
●失明
治療
●支持療法
群れから鳥を隔離し、安全で快適な、暖かい場所に置き、新鮮な水と食餌を与えてストレスのない生活をさせます。
●イベルメクチン
※5%クレゾール溶液
眼の涙嚢に1~2滴入れます。続いて、滅菌水で眼を洗浄し、残っている溶液と粘液などの浮遊物や沈殿物を洗い流します。
●虫体の物理的除去
※獣医師が処置
●0.5%ヨウ素または0.5%ライゾールの溶液
局所麻酔薬の5%キシロカインを塗布した後、注射器で眼に投与
予防
※鳥の定期健康診断を実施する
※ゴキブリの摂取リスクを最小限に抑える。
※野鳥との接触を最小限にする。

