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DDT・BHC ~ 剖見・療法

DDT・BHC ~ 剖見・療法 家畜中毒

 
 

和牛のBHC中毒の剖見

 
 
和牛のBHC中毒の剖見は次の通りです。
 
 
体表淋巴腺の腫大、水腫。皮下織は黄色を呈し黄疸が著しい。
 
 

 

粘膜の肥厚、第二胃に点状出血の密発、爛斑、潰瘍(大きさ3~5cmから指頭大など)多発、第四胃の充血ならびに出血。

 
 

小腸・大腸・肺・腎

 

出血著明、カタル性炎あり。大腸、出血あり。肺、気腫著しい。腎、腫大し、包膜の剥離稍々不良、出血著明。

 
 

脾・肝・胆嚢

 

暗赤色で扁平に著しく腫大し、3~3.5倍となり、実質脆弱。
 
 
肝、軽度に腫大、硬変。
 
 
胆嚢、小児頭に腫大、黄疸著明。

 
 
以上を要約すると(1)著明な黄疸、(2)出血性カタール性胃腸炎、(3)肺気腫、(4)腎炎、(5)脾の著しい急性炎などです。
 
 

療法

 
 
DDT、BHC中毒に対する解毒法は未だ明瞭ではありませんが、その科学的性質からアルカリに対し不安定ですから、直ちにアルカリ剤例えば重炭酸ナトリウム、煆性マグネシウム、炭酸マグネシウムの応用は価値があります。
 
 
すなわちこれらの経口あるいは7%重曹水の注射を行います。
 
 
若し胃洗滌可能なものは、これらの濃厚液で洗滌し、犬、猫、豚に対しては濃厚液の内用後、吐剤を用いて排泄させることも一方法です。
 
 
これらの毒物は1つの肝臓毒でもあり、激しい痙攣のため含水炭素の代謝が著しいから、高張ブドウ液の注射を行い肝臓機能を高めると同時に解毒させるようにします。
 
 
震戦や痙攣に対してはバルビタール、モルヒネ、ブロームカリなどの応用もよいですが、副腎皮質ホルモンの応用は効果が著しいという報告があります。
 
 
その他出血に対してはビタミンC、Kなどの注射を試み、同時に強心剤の注射など対症療法を行います。

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