筋線維(筋細胞)は筋形質sarcoplasm、筋原線維myofibrilsとからなり、これらの平行にはしる無数の筋線維は集合して、まず第一次筋線維束を形成し、その外周は筋内膜によって包まれます。
さらに、それらが集まって次第に大きな束をつくり、順次、全筋周膜、外筋周膜(筋膜)によって包まれています。
運動の観点から筋を随意筋と不随意筋とに大別し、さらに前述の内部構造の筋原線維の横紋構造の有無によって、前者を横紋筋、後者を平滑筋と呼ぶ。
心筋は例外的に横紋筋で不随意的な動きを示す。
一般に筋は紡維形を呈し、近位端を筋頭caput、その骨との付着部を起始部origo、遠位端を筋尾cauda、その骨との付着部を停止部insertio、また中央部を筋腹venterと呼びます。
作用によって、屈筋、伸筋、内転筋と外転筋、括約筋と散大筋、形によって、長筋、広筋、三角筋、方形筋などと分ける。
一般に、筋は高度に分化した組織で、弾力性があり、断裂などの損傷に対して、抵抗力が強い。
しかし、いったん損傷を受けると再生はきわめて困難で、特に横紋筋の損傷は大部分が結合組織によって修復される。
筋の検査法
まず、臨床的な検査法として…
視診
四肢の筋などの場合、まず自然に自力での駐立状態をよく観察し、肢の負重状態、頭、頸の位置、前・後肢の踏み込み具合などをみる。
次いで、運動ないし歩行をさせて、その歩様状態、力の程度、運動方向などから筋の異常を判別します。
触診
罹患部の腫脹具合、筋の硬結、緊張度、発育の状態、皮温、疼痛などを十分にたしかめる。筋力のおおよその徒手検査の程度から、筋麻痺、筋萎縮などを推測する。
さらに、詳細な検査としては、変性反応reaction of degeneration、時値(クロナキシー)chronaxie、筋電図electromyogram(EMG)などが応用される。
特に近年は筋電図が非常に発達し、広く応用されるにいたりました。
筋電図
骨格筋が随意、不随意または反射的に収縮する場合、収縮にともなって活動電流action currentが現れる。それを筋電計electromyographにより誘導、増幅、記録したものが、筋電図です。
筋の活動電位を誘導するのに、表面電極または針電極が用いられる。
前者は痛みをともなわず筋全体の運動の解析に適し、後者は個々の神経筋単位の活動様式を観察するのに用いられます。
その他、筋の病態の把握、治療方針の樹立のために、X線検査、生検法、血液のGOT、CPKおよびLDHアイソザイムの測定なども行われます。
