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胆嚢および胆管の疾患 ~ 脾臓の疾患

胆嚢および胆管の疾患 ~ 脾臓の疾患 肝・胆嚢・脾および膵の疾患

 
 

胆嚢および胆管の疾患(Diseases of the Gallbladder and Bile Duct)

 
 
家畜における胆嚢および胆管の疾患としては、まず牛の胆石症cholelithiasisがあげられる。胆石はコレステリン、胆汁色素、石灰、有機質などからなる。
 
 
肝蛭寄生の場合は、胆管内に生ずるものが多く、胆嚢内で形成されるものはきわめて少ない。
 
 
胆嚢の腫瘍も牛に多く、嚢状腺腫や乳嘴性嚢状腺腫が普通に見られ、これが原因となって、胆管内に胆石を形成することがあるといわれています。
 
 
犬・猫における胆道系の疾患はX線検査の限界もあって比較的少ないとされていましたが、超音波断層法の普及により、炎症や結石症による閉塞例や腫瘍症例の発見が増加しつつある。
 
 
豚において、しばしば胆管や胆嚢に軟らかい緑褐色の結塊を発見するが、これは胆汁の濃縮に起因して生じるといわれている。
 
 
なお、上記の腫瘍、結石、肝蛭、結塊、粘液塊などで、胆管狭窄をおこした場合は、胆汁が停滞し、いわゆる欝滞性黄胆を招くので注意を要する。
 
 
犬・猫の場合は外科的治療の対象となる。
 
 

脾臓の疾患(Diseases of the Spleen)

 
 
脾臓は循環器系に属する器官で、一般に腹腔の左側部、すなわち左下肋部において、横隔膜と胃、あるいは腸との間に存在する。形状は、一般に板状体で、馬・犬では鎌状を、また、牛・豚は長楕円形を呈し、内部には多量の血液を含んでいる。
 
 
機能的には、リンパ球の生産、血球の破壊、鉄の代謝に重要な役割をはたしており、また、脾臓はこれに加わる刺激の如何によって、骨髄に対し相反性に作用する。
 
 
そして、細網内皮系を含んでいるので、骨髄やリンパ組織のそれとともに、免疫体の生産に大きな役割をもっている。なお、脾臓は外科的に摘出されても、その諸機能は他の臓器によって比較的短時日に代償され、動物体に顕著な障害をのこすことがない。
 
 
したがって、病的状態の場合は、むしろ脾摘出術(摘脾)splenectomyを行ったほうが、治療効果が期待できるものです。
 
 
脾臓は、門脈圧亢進症や全身性の疾患、たとえば種々の伝染病や白血病、貧血病および脾臓炎など、またバルビタール剤などの注射後に腫大し、脾腫をおこしているものが多い。
 
 
この場合、左肋骨弓の後縁に沿って、腹壁の上から腫大した脾臓を触知できる。またX線検査により脾影を得るのも一法です。
 
 
白血病や脾臓機能亢進症および感染症の場合は、末梢血や骨髄穿刺による検査は診断上意義がある。脾臓穿刺の場合は、出血には十分注意する必要があります。

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