ウエステルマン肺吸虫(Paragonimus westermani)、成虫は7~16 x 4~8mm(厚さ2~5mm)、虫卵は54~96 x 38~61㎛、卵円型ですが、中央より小蓋に近い部分の幅が最大となります。
色は明るい黄褐色で、小蓋がおおきく、その反対側の卵殻が厚く、その突端に小突起があります。内容は中央近くにある卵細胞と全体に散在する卵黄細胞です。
宿主は犬、猫、キツネ、オオカミ、トラ、ヒョウ、ライオン、ヒトなどですが、犬や猫は好適宿主です。寄生部位はおもに肺ですが、脳、腹腔、胸腔などに認められることがあります。
極東地域(日本、中国、朝鮮、フィリピン、タイ、マレーシア、インド、スマトラ)、アフリカ、南アメリカなどに分布します。
日本では本州、四国、九州に認められます。
最近、ウエステルマン肺吸虫に染色体が2倍体のものと3倍体のものとが知られ、3倍体のものは虫体も虫卵もおおきい。3倍体のものを別種として、これに対してベルツ肺吸虫という和名が提唱されています。
日本における分布は、3倍体のもののほうが広く、2倍体のものは河川の上流域に分布します。
ウエステルマン肺吸虫 ~ 寄生部位はおもに肺ですが、脳、腹腔、胸腔などに認められることがあります
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