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一年生ライグラス中毒(Annual Ryegrass Toxicity (ARGT)) ~ ライグラス種子が原因と考えられる中毒

一年生ライグラス中毒 ウマ(馬)の病気

 
 
一年生ライグラス中毒(ARGT)は、ラサイバクター・トキシカス(Rathayibacter toxicus)に感染したライグラス種子(Lolium rigidum)を摂取することによって引き起こされる致死的な神経疾患です。
 
 
ラサイバクター・トキシカス(R.toxicus)はアングイナ属種(Anguina spp)線虫によって運ばれ、線虫はイネ科植物の種子含有部分や虫こぶに侵入します。
 
 
R.toxicusは黄色の粘液様物質とその侵入を助けるコリネトキシンを産生します。コリネトキシンに感染した牧草や干し草を食べていた馬は、やがてARGTの臨床症状を起こします。
 
 
放牧されているすべての動物は、ARGTのリスクにさらされています。
 
 
1956年にオーストラリアで初めて中毒事例が記録され、その後1981年に南アフリカ、1997年に日本で発生しています。
 
 
アングイナ・フネスタ(A.funesta)はオレゴン州のライグラスで報告されており、1940年代と1960年代にオレゴン州でARGTに似た中毒症状を起こした家畜の報告とともに報告されていますが、原因は確認されていません。
 
 
初期の臨床症状は、下肢協調運動障害、高い頭部保持、および背中の反り返りです。
 
 
その後すぐに、筋肉の震え、断続的な体の痙攣、うなずき、歯ぎしり、不随意な眼球運動が起こります。
 
 
ARGTの後期には、馬が横になって歩くような動作をするようになります。臨床症状は数週間に渡って見られることがあります。
 
 

症状

 
 
●鶏状歩行

●頭を後ろに反らす

●協調運動障害

●痙攣

●突然死
 
 

診断

 
 
●病歴

●臨床兆候

●身体診察

●ELISAテスト
 
 

治療

 
 
※パドックまたは汚染された干し草源から除去する

※支持療法

※MgSO4

※抗炎症薬
 
 

予防

 
 
※発芽前に除草剤を牧草地に使用する

※春先には、本菌の有無を確認できる開花前ライグラス試験を行う。

※線虫と細菌の両方を検出できる成熟ライグラス試験(Mature Ryegrass Test)を実施し、馬に牧草を食べさせる前に中毒のリスクを推定する。

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