オーストラリアコウモリリッサウイルス(ABLV)は、一般的な狂犬病ウイルスと密接に関連するリッサウイルス属のウイルスで、ABLVは、世界中で発見されている12種類のリッサウイルスの1つです。
また、オーストラリアで発生が確認されているのはABLVだけです。
コウモリはABLVの唯一の保有宿主として知られています。
ABLVは、オーストラリア本土に生息する一般的な4種のオオコウモリ(プテロプス属)(Pteropus alecto(クロオオコウモリ)、P.poliocephalus(ハイガシラオオコウモリ)、P.scapulatus(オーストラリアオオウコウモリ)、P.conspicullatus(メガネオオコウモリ))と食虫性の小コウモリSaccolaimus flaviventris(食虫コウモリ)を含む5種のコウモリから分離されていますが、オーストラリアのすべてのコウモリがウイルスの宿主として機能していると考えられています。
ABLVは動物と人間に感染します。
1996年にABLVが発見されて以来、オーストラリアではコウモリに噛まれたり引っかかれたりしたことが原因で、3名がABLV感染により死亡しています。
2013年5月には、2頭の馬がABLVと診断されました。
伝播
コウモリから馬へのウイルスの感染は、噛まれたり、引っ掻かれたり、あるいはコウモリの唾液に触れることで感染する可能性があると考えられています。
ABLVは、コウモリの体外で数時間以上生存することはなく、特に日光が当たる乾燥した環境では、その可能性は低いと言われています。
症状
●発熱
●進行性の運動失調
●麻痺
●痙攣
●死亡
診断
●病歴
●臨床兆候
●蛍光抗体法 (FAT)
治療
※ABLVに特異的な治療法はありません。
※傷口を適切に洗浄することで、感染のリスクを減らすことができます。
馬が噛まれたり引っ掻かれたりした場合は、すぐに傷口を石鹸と水で最低5分間かけて徹底的に洗います。
可能であれば、ポビドンヨード、ヨードチンキ、ヨード水溶液、アルコール(エタノール)などの抗ウイルス作用のある消毒剤を洗浄後に塗布します。

