鶏回虫は、ニワトリ、シチメンチョウ、クジャクの小腸、まれに盲腸や胃に寄生する線虫の1種で、体長は♂3-8cm、♀6-12cmまで成長します。
世界中の平飼いの鶏の群れに見られる最も一般的な腸内寄生虫です。
鶏回虫は、鶏の小腸の中に寄生しています。成虫から産み出された虫卵は便とともに体外に排出され土壌中に拡散し、摂食されると感染のサイクルが始まります。
時折、成虫は、総排出腔、卵管、体腔、食道、素嚢、砂嚢など、鶏の体の他の部分に移動します。鶏回虫は、平飼飼養の採卵鶏農場を中心に日齢を問わず寄生がみられます。
鶏は寄生により衰弱・削痩しやすく、産卵率の低下や死亡率の上昇にもつながります。そして、鶏回虫は迷入し、まれに鶏卵中から確認されることがあり、特に注意が必要な病気です。
鶏回虫のライフサイクル:鶏回虫は、感染した宿主の糞の中で排出される虫卵の摂取によってニワトリに伝播されます。
ニワトリが虫卵を摂取すると、虫卵はニワトリの消化管の前胃または十二指腸で孵化します。孵化したばかりの線虫が成虫になるには28~30日かかり、感染後の潜伏期間は5~8週間(鳥が糞の中に虫卵を排出し始める)です。
環境中での生存:温度と湿度の最適条件下で、鶏回虫卵は環境中で8か月間生存でき、7~28日で糞便を通過した後に感染性となります。卵は低温 (凍結しない) に耐性がありますが、直射日光や乾燥にさらされると死滅します。
分類
目:回虫目(Ascaridida)
科:ニワトリ回虫科(Ascaridiidae)
属:アスカリディア(Ascaridia)
宿主
●鶏
●七面鳥
●アヒル
●鳩
●ガチョウ
●ホロホロチョウ

