ビタミンAは、必須の脂溶性分子であり、ビタミンAには2つの種類があります。
レチノイドと呼ばれる1つのグループは動物由来であり、レチノールが含まれる。もう1つのグループはカロテノイドと呼ばれ、植物に由来し、ベータカロチンが含まれます。ビタミンAはいくつかの異なる身体機能において重要な役割を果たしていて次のものがあります。
●胚発生
●器官形成
●正常な免疫機能
●粘膜の維持と完全性、皮膚、リモデリング、骨の成長
●眼の発達と視力
●細胞膜と神経鞘の安定性の維持
●副腎皮質ホルモン (コルチコステロン) の合成
●サイロキシン産生の調節
●赤血球の産生
アヒルのビタミンA欠乏症
関連する臨床徴候は、影響を受ける機能によって異なります。例えば、アヒルの口腔と副鼻腔は粘膜で覆われているため、これらの部位に十分な量のビタミンAが供給されていないと、保護膜が侵食し始め、口蓋や舌根部に白い斑(プラーク)が形成されます。
上皮組織の成長および分化の障害で、角質化を引き起こします。これらの組織が角質化すると、消化管、生殖管、呼吸器、尿路の機能が失われます。
ビタミンA欠乏症の危険因子
ビタミンA欠乏症の原因には、食餌からのビタミン摂取不足、吸収または貯蔵の障害、カロチンから活性型ビタミンAへの変換不良などがあります。
ビタミンA欠乏症は、栄養不良で慢性的に具合の悪いアヒルのうち、青々とした新鮮な青菜や、ビタミンAを高濃度に含む他の食物が手に入らない場合に起こりえます。アヒルでビタミンA欠乏症が発症する要因には、以下のものがあります。
●栄養不良または飢餓状態のアヒル。
●60日以上保存したあひるの餌を与えること。
●不適切な飼料の給与(鶏のエサ等を与えている等。水鳥専用飼料を与えること)
●コクシジウム症:腸内でビタミンAの破壊を引き起こし、腸壁の微絨毛も傷つける。
●腸管寄生虫(回虫、条虫、吸虫類)
●ビタミン不均衡
ビタミンA欠乏症は、十分な量のビタミンを摂取していると思われる重度の寄生虫感染動物に良く見られる。
アヒルのビタミンAの栄養に関する推奨事項等様々な年齢のペキンダックにおける栄養ビタミンA必要量には以下のものが含まれます。
●0~7週間齢
【8,000】:ビタミンA(IU)
●7~20週間齢
【5,000】:ビタミンA(IU)
●20週齢以上
【10,000】:ビタミンA(IU)
極度の暑さ、ウイルス感染症、甲状腺機能の変化などストレスの多い状況では、ビタミンAの必要量が多くなります。
また、ビタミンA欠乏症、また合併症のあるアヒルは、感染症、特に趾瘤症(しりゅうしょう)やアスペルギルス症にかかりやすくなります。
臨床兆候
●成長の鈍化
●口腔病変(白斑)
●衰弱
●まぶたの腫れ
●結膜炎
●協調運動障害 (運動失調)
●副鼻腔炎
●羽毛の色つやが悪い
治療
●ビタミンA
食餌にビタミンAを追加。
予防
■アヒルには新鮮な緑の野菜とバランスの取れた食事を与えましょう。
■古くなっている可能性のあるアヒルの餌を捨てる(一般的な兆候は、アヒルがそれを食べるのを嫌がること)


