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畜産公害とハエ ~ 家畜の飼養管理とハエの発生

家畜の飼養管理とハエの発生 家畜害虫

 
 
家畜を飼養していると異様な臭いを呈し、ハエが多数発生するので、これになれていない非農家の住民との間にトラブルがおこります。
 
 
畜産農家は、これらのことは家畜を飼っていれば当然起こるものであると思っていますが、非農家の方では耐えられない問題です。そこで、加害者である農家側では少しでも臭気やハエを発生させないように努めるべきでしょう。
 
 
家畜の飼養管理を衛生的に、清潔に行なうことは、家畜自身の健康上からも畜産公害ということからも重要なことです。
 
 
畜舎内外のごみ、糞尿、食べ残った飼料やこぼれた飼料、排水などの処理はどうなっているか、今一度見直す必要があるでしょう。このような畜舎内外の環境整備ということで、公害問題はかなり少なくなるものと思われます。
 
 
過去において、4戸の養豚農家でハエの飛翔調査が実施され、豚の飼養頭数はいずれも100~200頭規模の一種兼業農家でした。
 
 
ハエに対する意識調査として、糞尿処理、清掃、豚体の清潔程度、ならびに殺虫剤使用の有無を調査した結果、各農家によってイエバエの飛翔数はかなり違っていました。
 
 
No2、No3の農家は、じゅうぶんとはいえませんが、畜舎内外の環境やハエ防除に対してかなり注意をはらっていたので、他の農家よりイエバエの数は少なかった。
 
 
これに反してNo1の農家は、これらに対してまったく無関心で、豚の飼養頭数はもっとも少なかったにもかかわらず、きわめて多数のイエバエが飛翔していました。
 
 
また、ある夏、某地方の酪農家では牛舎内には約100頭の乳牛がスタンチョン型式で飼養されていました。牛舎内にはハエの飛翔が多く、牛は元気がない。
 
 
管理人の話では”このごろの牛は夏バテして飼料もろくにたべない”といっていました。牛舎内外を調べたところ、コンクリート製の飼槽内に多量の残餌があり、醗酵してかなり熱くなっていました。
 
 
さらに驚くことには、この残飼中にイエバエの3齢幼虫が無数にいました。3齢幼虫がこのように多数いるということは、何日も飼槽内の掃除をしていないということです。
 
 
さらに、建物の四隅やスタンチョンの柱の下には牛糞やこぼれた飼料が溜っていて、ここにも幼虫が多数いました。
 
 
このような状態のため、ハエはつぎつぎに発生し、その上、ハエ幼虫だらけの飼料では牛の嗜好に反して食欲はなくなり、牛はやせてきたものと考えられました。
 
 
この2つの例のように、衛生的に家畜を飼養管理するということが、ハエの発生を少なくするということにつらなるものでしょう。
 
 
また、畜舎内にコウカアブやニクバエ、クロバエが飛んでいたり、ハナアブ幼虫(おながうじ)が動いているようなところは畜舎内外の環境がきわめて悪いことを示す指標ともなります。

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