畜舎や鶏舎の構造は四季を通して家畜に快適な環境をつくり出すようになっています。
このような場所は害虫にとってもよい環境で、従来問題にならなかったゴキブリやガイマイゴミムシダマシが住みつくという現象がでてきます。
また、畜舎、鶏舎の内外の環境が悪いと各種の害虫が出現します。
ゴキブリ
ゴキブリは雑食性で食料や飼料はもちろん、木や紙も食べます。
ゴキブリという名称の起原は「御器かぶり」といわれていて、古く室町時代の食器を御器といい、木製でした。
このような食器に盛った食物をたべたり、その御器までなめるということからゴキブリという名がついたとのことです。
人家や畜舎ができると元来野外で生活していたゴキブリは、餌が豊富にあり四季を通して快適な環境にあるこれら建物に住みついてしまいました。
ゴキブリは直翅目に属し、世界中にいますが、日本に多いゴキブリはクロゴキブリ(periplaneta fuliginosa)、ヤマトゴキブリ(P.japonica)、ワモンゴキブリ(P.americana)、チャバネゴキブリ(Blattela germanica)の4種類です。
ワモンゴキブリはもっとも大きく体長40~50mmあり、チャバネゴキブリは小さく10~13mmです。
体表は滑らかで光沢があり、強力な弾力性のある皮膚からできています。また、ゴキブリは口器が強く、かむ型をしています。
触角は長く糸状をなし、翅は2対ありますがほとんど飛びません。脚は頑丈で活発に走りまわることができます。
ゴキブリの発育は、卵 → 幼虫 → 成虫となって不完全変態をします。
幼虫は6~13齢をかぞえ、その発育日数は長く3ヶ月から1年ぐらいかかります。しかしながら、ゴキブリは年間発生します。
昼間は物蔭にかくれていて、夜間になると集団性をおびているので、ぞろぞろ活動を始めます。住宅内や畜舎、鶏舎、あるいは飼料庫などのように暖かいところに多い。
飼料や木製の容器などをたべます。
卵は財布様の卵鞘の中に産みおとされ、雌はこの卵鞘を尾端につけて歩きまわり、暖かくて暗く、餌の近くで人目につかない場所を選んで夜、産卵します。
ゴキブリの防除は、飼料庫はコンクリート床、トタンで天井、壁を張り、清潔、整頓し、飼料をこぼさないことが重要です。
殺虫剤を使用するには、ゴキブリの毒餌を通路に置くか、煙霧あるいは燻煙して殺します。あるいは、ゴキブリの潜んでいる場所に残効性のある薬剤を塗布するか、吹きつける方法を使用します。

