骨端の異常には、遺伝性異常や、先天性異常および若年期にみられる骨端の発育障害、ならびに骨端の炎症性変化や外傷性異常があります。
これらの異常は犬に多く、ときに馬や猫にも見られます。
骨端の発育障害(hereditary abnormalities of the epiphysis)
骨端の発育障害は犬にしばしば見られ、多くは遺伝性異常です。
一般に発生率の高い疾病をあげると、軟骨発育不全症、Legg-Calv’e-Perthes病、脛骨粗面の摧裂、肩甲結節の癒合不全、肘異形成、肘蓋骨分離症、離断性骨軟骨症などがあります。
軟骨発育不全症(achondroplasia or chondrodysplasia)
本症は、ダックスフント、ブルドック、ボストンテリア、ペキニーズ、パグ、コッカースパニエルなどに発生する可能性が多いと言われ、いずれも矮性dwarfismを現す先天性疾患で、短頭症、水頭症および上顎突出症をともなうものがあります。
一般に軟骨発育不全、あるいは軟骨形成障害を示す多くの犬では、四肢の骨格がよくおかされ、とくに長骨の両端がトランペット状に広がって、その関節部は太く大きくなる特徴があります。
また軟骨内骨形成がおかされるため、椎体の異常や軀幹肋骨の異常および末端部の不均衡などが現れます。
上記の四肢の変化は、負重や異常圧迫などによって、骨格の変形に影響をおよぼす原因となりうるものです。
本症の診断は、外部所見とX線検査により把握できます。
治療法としては、まだ良い方法が見出されていません。

