骨の先天性異常について
家畜における骨の先天性異常には、胎生期に胎児の骨端軟骨が病的状態のために軟骨の増殖が止まり、あるいは不十分となって四肢の萎縮や彎曲を招くものがあり、これを胎生性軟骨異栄養症(chondrodystrophia foetalis)といいます。
また造骨細胞が不十分となり、四肢骨は骨質が薄く細弱で彎曲し、骨折をおこしやすく、また頭蓋骨も非薄となる骨形成不全症(osteogenesis imperfecta)があります。
以上のほか、臨床的にときどき見られるもので、外科病として取りあつかわれている脊椎の先天性異常、肋骨欠如、鎖骨遺残および多指症があります。
脊椎の先天性異常
脊椎の先天性異常は、さまざまの家畜において発生しています。
臨床上、脊椎奇形としてときどき見られるものは、犬や牛の脊椎短小と犬の脊椎彎曲症です。
いずれも生後、体軸骨格を中心とした変形や運動の異常をもって発見され、重度のものは、神経障害により、死の転帰をとるものがあります。

