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突球(knuckling at the fetlock) ~ 種々の原因によって指関節、特に球節が攣縮屈曲した状態

突球(knuckling at the fetlock) 腱の疾患

 
 

突球について

 
 
突球とは、種々の原因によって指関節、特に球節が攣縮屈曲した状態をいい、運歩に際して、つねに球節の伸展が制約される。
 
 

突球は病状の程度によって、次の3段階にわけられます

(ⅰ)繋がほとんど垂直である。

 

(ⅱ)球節の前面から下した垂線が蹄壁の前縁につきあたる。

 

(ⅲ)上記の垂線が蹄尖の前面で地面に達する。

 
 
突球は前肢に多く発生し、幼駒におこるものと壮馬におこるものとに区別されます。
 
 

突球の原因:

 
 
幼駒の突球には、先天性と後天性とがあります。
 
 
先天性突球は、かなりしばしばみられるもので、先天的な屈腱の短縮によるものと、伸筋の虚弱によるものとがあります。
 
 
後天性突球は幼駒の発育期間中における全舎飼や、運動不足による筋肉の虚弱に原因し、また消化不良、栄養不良、筋肉リウマチス、クル病なども誘因となります。
 
 
幼駒の突球はつねに両前肢に発し、後肢ではほとんど見られない。
 
 
壮馬の突球は腱性突球と関節性突球とに分けられます。
 
 
前者は慢性腱炎に継発した深屈腱の短縮の結果おこることが多く、関節性突球は経過不良の指骨骨折あるいは球節および冠関節の関節炎、関節周囲炎、捻挫および不全脱臼の結果おこる関節拘縮に原因します。
 
 
また指骨瘤の後遺症として認められる。
 
 

症状:

 
 
幼駒の突球は、その程度がさまざまで、先天性のあるものでは、蹄尖で負重し、歩行させると蹉跌しやすく球節を腹屈する。
 
 
またある場合には、球節を伸展することがまったくできず、球節の前面で接地歩行するものがあります。
 
 
後天性のものでは、はじめ蹄尖で負重するが、次第に挙踵となり、木脚肢勢を呈し、ついには球節が前方に突出するようになる。
 
 
球節前面が接地する場合には、間もなく創傷が継発し、それがさらに関節にまでひろがって、化膿性関節炎を発することがあります。
 
 
壮馬の突球においても、その程度はさまざまありますが、腱の短縮に原因するものでは、深屈腱の短縮によるものが、一般に重要です。
 
 
いずれも挙踵蹄となり繋部が峻立し、特に深屈腱短縮では、指関節が屈曲し、球節が前方に突出するに至り、体重はしばしば蹄壁の前面で支持される。
 
 

治療法:

 
 
幼駒の突球は創傷を継発しないかぎり、予後は良好です。
 
 
副木包帯またはギプス包帯で患部を固定する。この際、蹄の負面が接地できるように心がける。後天性の場合には原因の除去につとめるとともに、鉄臍蹄鉄の装着による装蹄療法を行います。
 
 
屈腱の短縮がはなはだしい時には、切腱術を必要とすることがあります。
 
 
壮馬の突球のうち、、関節性のものは不治ですが、腱性のものでは強い皮膚刺激剤の塗擦、あるいは焼烙を行い、装蹄療法を試みる。
 
 
屈腱短縮に対しては、切腱術をほどこすことがありますが、効果はあまり期待できない。

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