この群の代表薬物はハロペリドール(haloperidol)で、優れた抗精神病薬として用いられている。またドロペリドール(droperidol)はフェンタニルとの配合剤としてNLAに用いる。
アザペロン(azaperone)
豚専用の精神安定薬として用いられるブチロフェノン誘導体
体内動態
消失の速い薬物であるから筋注か静注で用いる。筋注後の吸収は速やかです。
薬理作用の持続時間は2~3時間で、16時間以内に完全に体内から消失する。
薬理作用
ブチロフェノン誘導体の中枢作用はフェノチアジン誘導体のそれと極めて類似する。アザペロンの中枢作用も類似するが、有蹄目以外の動物種には有用性がないといわれています。
豚に対して低用量では精神安定作用を示し、ストレスや外部からの攻撃の影響を受けにくくなる。中用量では鎮静作用を示し、高用量では倒れ、立ち上がれなくなる。
循環系に対する作用は強く、末梢血管を強度に弛緩させるために血圧が投与前の約50%に低下する。また呼吸を興奮させるために血中炭酸ガス分圧(Pco₂)が低下する。
これらの作用によって皮膚は強度にピンク色を呈します。
臨床応用
豚の輸送や飼育場所変更時のストレス防止薬として用いると取り扱いが容易になり、移動による体重減少や胃潰瘍発生を防止できる。
麻酔前投与薬としても用いることが出来るし、高用量では単独でも小手術が可能です。
豚専用の短時間作用性精神安定薬としてはマホプラジン(mafoprazine)も用いられます。

