
●動物分類学上の位置
- 脊椎動物門:(Vertebrata)
- 鳥類綱 :(Aves)
- 鶉鶏目 :(Gallinaceae)(Galliformes)
- 七面鳥科 :(Meleagrididae)
- 七面鳥属(I):(Agriocharis)
- オセレート七面鳥:(Agriocharis ocellata)
- (Ⅱ):(Meleagris)
- 家畜七面鳥:(Meleagris gallopavo domesticus L.)
- アメリカ七面鳥:(Meleagris gallopavo)
- ※雉鶏科 Phasianidae に含ませることもあります。
シチメンチョウの起源
シチメンチョウは、いまでもメキシコならびにアメリカ合衆国の南部方面に棲んでいる野生シチメンチョウ(Wild turkey)が家畜化されたものです。
この野生シチメンチョウにはつぎの2種があります。これらは、属を異にしています。
●オセレート・シチメンチョウ(Ocellated turkey)
メキシコのユカタン半島にだけ産し、ユカタン・シチメンチョウ(Yucatan tur-key)ともいいます。美しい羽色をもち、他のシチメンチョウと異なり、胸に房羽がありません。
頭部には2個の肉皮(Dewbill)があり、尾羽にクジャクのような眼球状斑紋(Oce-llated)をもちます。これはかつて家畜化されたことがありません。
したがって現在のシチメンチョウの起源ではありません。
●アメリカ・シチメンチョウ(North American turkey)
アメリカ合衆国の南部に分布し、数種の亜種が知られています。すなわち、中央メキシコ山岳地帯にいるメキシコ・シチメンチョウ(Mexican wild turkey)、アメリカ合衆国のアリゾナ、ニューメキシコ、テキサス西部からメキシコ北部の山岳地帯にいるメリアム・シチメンチョウ(Merriam’s wild turkey)、テキサス北部からメキシコに分布するリオグランデ・シチメンチョウ(Rio Grande wild turkey)、フロリダ半島にいるフロリダ・シチメンチョウ(florida wild turkey)、アメリカ合衆国の南東部に分布している東部種(Eastern wild turkey)の5種です。
これらの野生種はすべて、夏は3,000m以上の高山にすみ、秋から低地に下がり、春に地上に営巣して約30個の卵を産みます。どれもヒトに馴れやすいですが、半面、家畜化されたものが容易に野生化します。
これら野生のものが西暦1,000年ごろまではアメリカ、インディアンの食糧とされていたらしいので、そのころが家畜化の年代でしょう。
1492年、コロンブスがアメリカ本土を発見したときには、すでに家畜化されたシチメンチョウがいたということです。したがって、これは家畜家禽のうちでは比較的新しい家畜化された動物と言えるでしょう。
1498年にスペインに、1519~20年にはヨーロッパに輸出されています。
しかし、1541年にはヨーロッパで改良されたものが、イギリスから逆にアメリカへ入っています。すなわち、アメリカ原産のものがヨーロッパで初期に改良され、それがふたたびアメリカに帰って、野生種などとの交雑により、さらに改良が進められました。
1935年以降アメリカでとくに改良が進み、ベルツビル・シチメンチョウなどといわれる特殊な優良系統なども造成されて、一大産業をなしています。
日本における歴史
明治維新前後、オランダから伝えられたといわれています。クリスマスに使うというような特別な用途があったわけでもないので、容易に普及せず、東京付近、千葉県に多少飼われていたにすぎません。
その後、外人の渡来も多く、都市付近で、いくらか飼われるようになりました。
第二次大戦後は、外人だけでなく、日本人の家庭にもある程度、もてはやされ、少しずつではありますが羽数は増えているようです。
もっともその数は、20,000羽ぐらいでしょう。大阪にとくに多く、鹿児島、秋田、新潟、青森、京都などに比較的多い。
品種の分類法
用途から言えば、すべて肉用種です。改良された場所によりアメリカ改良種、ヨーロッパ改良種と大きく分けることもあります。

