骨折

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骨折の治療 ~ ワイヤーによる固定・骨接合術(内固定法)の実施上の問題

ワイヤーによる固定膝蓋骨の骨折、若い犬の肩甲骨の骨折、犬の下顎結合の離開骨折などの治療には、ワイヤー(wire)による固定が行われます。しかし、長骨の骨折に対するワイヤーの固定効果は確実でないことが多いため、一般にワイヤー縫合のみで固定する...
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骨折の治療 ~ 骨プレートによる固定

骨プレートによる固定金属製のプレート(bone plate)をネジで留めて骨片を固定する考案は、Lambotte, Lane, Sherman以来のものですが、当時は金メッキをほどこした鉄片を使用したため、メッキが剥げて鉄が腐食し、組織の化...
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骨折の治療 ~ 骨ネジによる固定について

骨ネジによる固定骨ネジ(bone screw)は、蝶形骨折や脛骨粗面の裂離骨折の際に生じた小骨片の固定に使われます。また骨折線の長さが、骨の直径の2倍以上ある斜骨折、あるいは骨端部の骨折の固定にも応用されます。しかし固定力がかならずしも十分...
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骨折の治療 ~ 骨接合術による内固定法・髄内釘による固定

骨接合術による内固定法(osteosynthesis)内固定法(骨接合術)は次のような場合に採用されます。①畜患の体格、体重、気質、習性などから、保存的治療法では、骨片の固定を長期間安定して維持することが難しいと判断される時、②非観血的な整...
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骨折の治療 ~ ピン副子による外固定法

ピン副子(pin splint)による外固定法これは、骨折が生じた骨を、手術を行って固定する方法のうち、皮膚の上から、骨片にピンを刺入し、それらのピンを皮膚外で連結して、骨片を固定する方法で、その装置としては、Kirschner副子(Kir...
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骨折の治療 ~ 接合副子による外固定法・Thomas副子による外固定法

接合副子による外固定法(coaptation splint)接合副子は金属、プラスチック、木、厚紙、グラスファイバーなどの板でつくった外固定用具で、軽く、丈夫で、耐久性があり、かさ張らないものがのぞまれます。金属製の接合副子には、長さを調節...
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骨折の治療 ~ 固定(fixation, immobilization)・硬化包帯による外固定法

固定(fixation, immobilization)整復した骨片は、骨性癒合が完了するまでの期間、動かないように固定します。これによって、疼痛もまた著しく軽減されます。骨片の転位、角度形成、旋回がおこらないよう、本来の解剖学的位置に固定...
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骨折の治療 ~ 骨折修復のための麻酔・整復・非開放性の整復・開放性の整復

骨折を整復する操作は、激しい疼痛と収縮した筋の強い抵抗を伴うので、全身麻酔をほどこしてから行うのがよい。筋弛緩薬の効果はあまり期待できません。小動物では、ショックが重度の場合を除いて、十分な安全性と調節性のもとに良好な筋弛緩状態を伴った全身...
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骨折の治療 ~ 骨折の原則・骨折の応急処置

骨折治療の本旨は、転位した骨片を正常位に整復した後、骨片の移動を防ぐ固定法をほどこして、自然治癒を待つことです。骨片の転位が少ない場合には、そのまま固定のみを行うことができます。骨の整復と固定は、患畜の状況が許すならば、なるべく早く実施すべ...
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骨折の予後 ~ 現実的考慮

動物の種類小動物の骨折では、綿密な診断とこみいった治療法が可能であり、また患畜の管理、看護が比較的容易ですから、予後は概して良好です。これに対して大動物では、これらの点に多くの困難が伴います。元来臥てすごす時間が長いので、馬にくらべて安静が...
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骨折の予後 ~ 局所的要因・全身的要因

骨折の予後については、治癒に影響を与えるさまざまの要因をよく検討して、総合的に判断することが要求されます。局所および全身の状況について外科的、内科的に検討することはもちろんですが、家畜では経済的側面を含む現実的な考慮もまた欠くことができませ...
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単純骨折の治癒経過 ~ 骨のいわゆる一次性治癒・治癒の判定

骨のいわゆる一次性治癒皮膚とその下の組織に生じた創傷の治癒過程になぞらえて、骨折の治癒機転を一次性と二次性に分ける考え方は、かなり以前から存在しました。堅固な手術的固定法によって、外仮骨の形成がないか、あるいはほとんどない治癒が得られた場合...
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単純骨折の治癒経過 ~ 仮骨の癒合・軟骨の運命・仮骨の改溝・皮質の厚い骨の骨折の治癒

仮骨の癒合骨形成細胞層と中間にある軟骨層の増殖によってカラーの成長はつづき、厚くなり、両骨折片のカラーは互いに相対して、ふくれる。遅かれ早かれ、これら二つのカラーは接近して、ついに癒合し、架橋(bridge)ができる(骨折片の癒合union...
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単純骨折の治癒経過 ~ 血管の損傷・仮骨の形成

血管の損傷外力をうけて骨折がおこった場合に、骨に分布する血管の損傷は避けられません。その結果、直達骨折では、骨折個所の内部と周囲に出血して血液凝塊ができます。出血が多量の時には、患部に血腫が形成されます(骨折血腫)。介達骨折でも、ちぎれた血...
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骨折の治癒機転 ~ 骨に分布する血管の反応

骨折の治癒は、本質的には局所性反応です。それは、形態的には骨折片の間隙が骨組織によって埋められ、また機能的には骨折部に負重能力のある構造が再建されることによって完了します。それに必要な条件は、十分な血液の供給、骨片の正確な整復と堅固な固定、...
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骨折の合併症について ~ 感染・脂肪塞栓・外傷性皮下気腫・発熱・ショック・圧挫症候群

感染開放骨折では、骨折部に一次性または二次性に感染のおこる危険が大きく、また感染が局所にとどまらず、全身的にひろがることもあります。骨折血腫、栄養供給が途絶した骨片、挫滅された筋組織などの存在は、嫌気性菌の発育に好都合で、馬では破傷風、牛で...
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骨折の合併症について ~ 皮膚の損傷・筋の損傷・血管の損傷・神経の損傷

皮膚の損傷外傷性骨折では、しばしば皮膚の損傷を伴って、開放骨折が発生します。尖った骨片が内側から皮膚を外方へ貫くこともあります。また骨折部を被う皮膚が挫創、皮下剥離、皮下血腫などのため、二次的に壊死に陥って、その結果、皮下骨折が開放骨折に転...
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骨折の症候 ~ 機能障害・変形・疼痛・異常可動性・捻髪音、捻髪感

骨折の機能障害(functional disturbance)骨折がおこれば、ただちにその骨の機能障害が現れます。それは四肢の完全骨折においては高度であって、著明な跛行を呈するばかりでなく、体重を支えることが不可能となり、小動物は3肢で歩行...
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骨折部の変化 ~ 骨片の転位(dislocation)

骨片の転位骨折をおこした外力の余力によっておこる骨折端の転位を、一次性転位(primary dislocation)といいます。しかし、骨片の転位はまた、患部の負重、筋肉の収縮、他動運動、患畜の輸送などによって、随意的または不随意的にも発生...
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骨端(線)の骨折分離、結合分離、関節骨折、骨折脱臼について

幼畜の骨に外力が加わった時にしばしば発生する骨端(線)の骨折分離(骨端「線」離開)epiphysiolysisは、骨端板を境にして骨端と骨幹が分離するもので、横骨折の特殊なタイプ。大腿骨頭、中手(足)骨遠位端などにしばしば発生します。また恥...
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骨折(Fracture) ~ 骨折の原因について

骨折は、骨の堅牢性(hardness)と弾力性(elasticity)の限界をこえる力が作用しておこる骨の損傷で、骨の完全もしくは不完全な離断です。外力に対する骨の抵抗力は、家畜の種類、用役、年齢、骨の種類と部位、骨の疾患・栄養障害の有無な...
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不完全骨折、完全骨折について

不完全骨折、完全骨折骨折のタイプによって不完全骨折(不全骨折)incomplete fractureと完全骨折complete fractureに区別されます。不完全骨折には骨亀裂(fissure fracture)および骨屈折(infra...
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皮下骨折、開放骨折・直達骨折、介達骨折・屈曲骨折、捻転骨折、圧迫骨折、裂離骨折、破砕骨折、射弾骨折

皮下骨折、開放骨折骨折には、皮膚の損傷を伴わない皮下骨折(subcutaneous fracture)と、皮膚にも開放性の損傷が生じ、その創傷と骨の損傷部とが通じている開放骨折(open fracture)とが区別されます。いずれも、大なり...
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