バイリサスカリス・プロキオニスは、アライグマ回虫として知られている、アライグマの一般的な寄生虫です。成虫のアライグマ回虫は7~28cmに達することがあります。
宿主:アライグマはB.procyonisの主要なキャリアですが、犬も同様にキャリアになることがあります。犬は他の動物の糞を頻繁に食べるため、犬の体内にもこの寄生虫を宿し、糞の中に虫卵を排出していることがわかっています。
B.procyonisの卵は、新鮮な糞便では感染しません。卵が感染力をもつようになるまでに2~4週間かかります。
伝播:家禽は、土壌や水またはアライグマやイヌの糞で汚染された物体にて、感染性の回虫卵を誤って摂取することで感染します。
鳥類がこれらの虫卵を摂取すると、腸で孵化して幼虫になり、体中を移動して臓器や筋肉に影響を及ぼします。幼虫の移動先に応じて、B.procyonisは脳や脊髄、眼、その他の臓器に感染する可能性があります。
アライグマ回虫のライフサイクルを見ると、雌の成虫によって産卵された大量の虫卵は、糞便を通じて外界に放出され、約2~3週間で感染力を持つ幼虫包蔵卵まで発育します。
この「感染幼虫包蔵卵」をアライグマではなく、 ヒトやネズミ、ウサギ、鳥類などが経口摂取すると、幼虫が急速に成長しながら体内を移動し、特に、眼および中枢神経系に移動して幼虫移行症を引き起こし、重篤な脳神経障害の原因になることが知られています。
分類
目:回虫目(Ascaridida)
科:回虫科(Ascarididae)
属:バイリサスカリス(Baylisascaris)
宿主
●アライグマ
●犬
関連疾患
バイリサスカリス感染症

