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家畜の腱炎または屈腱炎(tendinitis) ~ 治療

家畜の腱炎または屈腱炎(tendinitis) ~ 治療 腱の疾患

 
 

家畜の腱炎または屈腱炎の治療

 
 
急性腱炎においては休養を命じ、絶対安静にします。
 
 
炎症の激烈な場合には、初期では冷却、消炎の必要があります。はじめの数日間持続的な冷水灌注、冷水浴あるいは冷罨法を行う。
 
 
ついで温罨法あるいは巴布をほどこします。
 
 
後者は巴布剤(白陶土、カオリンなど)を炎症部位に厚く塗布し、その上を綿花で被って、軽く圧定包帯を巻くもので、夜間など温罨法を行いがたい時には特に便利です。
 
 
比較的炎症が軽い場合には、当初からプリースニッツ罨法、あるいはその他の温罨法を実施するものもよい。
 
 
急性期がすぎた後にはマッサージが効果的で、これは特に病変部の浮腫の吸収に有効です。マッサージ実施後は、患部の内外両側に綿花をあてて圧定包帯をほどこし、吸収を促進する。
 
 
軽く焼烙することもあります。
 
 
以上のほか、つねに装蹄療法に留意しなければなりません。
 
 
深屈腱炎の場合には、蹄角度を高めるために蹄尖部の負面を削切するか、蹄踵部に革片またはゴム片を挿入し、また剰縁、剰尾を多くする。
 
 
繋靭帯炎および浅屈腱炎では、蹄をわずかに臥かすように削蹄する。もし繋靱帯脚の炎症が球節の内外側いずれか一方に発している場合には、その発炎側の負面を削切する。
 
 
急性炎症に対する処置が奏効せず、慢性に移行した場合には、患部に強い皮膚刺激剤(ブリスター、発疱薬)を用いる。
 
 
おおむね1回の塗擦後約2週間で効を奏するが、包帯除去後は温湯および石鹸で十分に患部を洗い、亜鉛華軟膏を塗布します。またしばしば焼烙が行われる(線状焼烙あるいは点状焼烙)。
 
 
焼烙した後はすべて、ただちに被覆包帯をほどこし、約2週間休養させます。
 
 
もし焼烙の効果が十分でないときは、皮膚刺激剤を併用する。近年は超短波療法、マイクロウェーブ照射、X線照射などの理学療法もしばしば行われています。
 
 
腱が短縮したり、肢軸の変化をきたしたものには、最後の手段として、切腱術をほどこすことがあります。しかし、この切腱術はつねに良い結果をもたらすとはかぎらない。

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