感染後1~3週間に体温上昇、脳膜炎、脳炎の症状をみることがあります。嚢虫が発育して中枢神経を圧迫するようになり、感染後6~8ヵ月にかけて、進行性の神経症状が現れます。
症状は嚢虫のおおきさや占居部位によって異なります。脳症状は特徴的であり、強迫運動が認められる。主な異常運動は旋回病であり、嚢虫の大脳半球占居部方向へ旋回し、頭頸を1側に曲げ、または地につけて、馬場運動、示針運動を行います。
かかる場合には反対側の視覚障害が現れます。また、前頭部の占居・圧迫ではめまい、盲進、狂走がみられ、小脳圧迫によって静止性運動失調や痙攣が認められます。
脊髄圧迫では運動麻痺から運動障害が現れ、起立不能、横臥などがみられます。
共尾虫症の予防
牧場、採草地周辺に飼育されている犬について、多頭条虫の駆虫を徹底する以外に適確な方法はありません。
犬の糞便処理は実施が困難です。
因みに、適確な治療法はありません。

