鶏が、巣箱以外に卵を産んでしまうことにイライラしていませんか?
あなただけではありません。自宅の庭で飼育している多くの平飼い養鶏家が、特に飼い始めたばかりの頃は、この問題に直面しています。
鶏は習慣と本能で動く生き物なので、卵を産むには安全で居心地の良い場所が必要です。
鶏は本来、居心地の良い洞窟のような、安全で隠れ処的な静かな場所に卵を産むことを好みます。巣箱がしっくりこなければ、他の場所を探します。
卵が飼育小屋のあちこちに散らばっていたり、ありえない場所に隠されていたりするのを見つけても、心配しないでください。これは解決できる問題です。
重要なポイント
●鶏が安心できるように、静かで暗い場所に巣箱を作る
●わらや干し草の敷料を使用し、おがくずや削りくずなどの素材は避けて下さい。
●巣箱に偽卵を入れて自然な行動を促す。
●巣箱を定期的に清掃し、メンテナンスする。
●卵の損傷を防ぎ、回収を容易にするために、鶏用ロールアウト式の巣箱を検討する。
ニワトリが巣箱を避ける理由
鶏は産卵場所の好みがあります。巣箱が鶏の好みに合わない場合、別の場所を探します。不便だったり、安全でないという場合もあります。
その理由は次のとおりです。
巣箱を間違った場所に設置している
鶏は産卵場所として暗くて風雨から守られた場所を好みます。これは鶏の本能です。
巣箱が人通りの多い場所や露出した場所に設置されている場合、鶏は避けてしまう可能性があります。
●解決策
鶏舎内の静かで日陰のある場所に巣箱を設置しましょう。
こうすることによって鶏は安心感を感じ、望む場所に産卵するようになります。
寝心地の悪い寝床
不適切な敷料は、鶏が巣箱を使わなくなる原因となります。
おがくずや削りくずは鶏を刺激し、巣箱を居心地の悪いものにしてしまう可能性があります。
●解決策
わらや干し草などの柔らかく自然な敷料を使用してください。快適なだけでなく、産卵に適した環境を作ります。
汚れた箱や敷料
鶏は汚い環境では卵を産みません。巣箱が汚れていたり、臭いがしたり、敷料が腐敗していたりすると、より清潔な場所を探します。
●解決策
巣箱は定期的に掃除しましょう。汚れた敷料は取り除き、新しい敷料に交換し、臭いが残らないようにしましょう。
巣箱が足りない
鶏は一般的に巣箱を共有することを好みません。
産卵をしたい時に巣箱を取られると、取り返そうと闘争したりするためにストレスで健康上の問題を引き起こしたり、別の場所で産卵をしたりする可能性があります。
●解決策
鶏群と採卵スケジュールに合わせて十分な数の巣箱を用意してください。4~5羽の鶏につき1つの巣箱が必要です。
寄生虫と害虫

巣箱にはシラミやダニが住み着くことが多く、害虫も侵入することがあります。
鶏は虫に刺されたり悩まされたりする巣箱では卵を産みたがりません。
●解決策
巣箱を定期的に掃除や駆虫剤の撒布をしましょう。
掃除の際には、敷料の下、特にシラミやダニが潜んでいる可能性のある隙間に、殺虫剤を散布してください。
敷料にの衛生と快適さを保つための、ペパーミント、タイム、ラベンダー、カレンデュラなどをブレンドした自然素材の乾燥ハーブを加えると、害虫の侵入を防ぎ、巣箱をより清浄にすることができます。

抱卵鶏といじめ
抱卵中の雌鶏は巣箱を独占することが多く、また、下位の雌鶏を巣箱から追い出すこともあります。
必要な時に巣箱を使えない場合、雌鶏は別の場所で産卵したり、床に産卵したりすることもあります。
●解決策
ひなを育てる予定がない限り、抱卵中の雌鶏を移動するのが良いでしょう。抱卵中の母鶏は鶏小屋から別の抱卵用の囲いに移してください。
もし、他の鶏を巣箱から追い払ってしまうような鶏がいる場合は、最も簡単な解決策は別途巣箱を設置することです。
鶏に巣箱で卵を産むように教える方法
鶏に巣箱をきちんと使ってもらうのは大変な作業のように思えるかもしれませんが、適切な設置と少しの努力で、最適な場所で産卵させることができます。
鶏に巣箱で卵を産ませるための実践的なヒントをご紹介します。
静かで風雨から守られた場所に巣箱を設置する
鶏は安全で、露出していない、落ち着いた場所に卵を産むのが好きです。巣箱が屋外や鶏小屋内の人通りの多い場所にあると、鶏は近寄らないかもしれません。
巣箱は、鶏小屋の静かな隅、洞窟のような環境を模した場所に置きましょう。こうすることで鶏のストレスが軽減され、巣箱を使うようになります。
清潔で居心地の良い環境づくり

巣箱の敷料は、あなたが思っている以上に重要です。藁や干し草などの柔らかい素材は、鶏が落ち着いて産卵するのを促す、居心地の良い自然な感じを与えます。
おがくずや削りくずなどは、鶏にとってあまり良くはなく、刺激を与える可能性があるため、避けましょう。
床材は定期的に交換し、空間を清潔で快適な状態に保ちましょう。ついでに、ダニやシラミ対策も行いましょう。
清潔で居心地の良い環境は、鶏にとっても安心して産卵できる場所なのです。
視覚的に誘導する為に偽卵を使う
ニワトリに正しい場所に卵を産ませるには、偽卵を使うのが最適です。
巣箱に偽卵を1~2個置くことで、ニワトリに卵を産む場所を教えることができます。ニワトリは卵のある場所に自然と引き寄せられるので、この簡単な工夫で産卵場所を教えます。
プラスチック製の偽卵はアマゾンで購入できますが、見つからない場合はゴルフボールを使うこともできます。
地面に産卵する場合
鶏が地面に卵を産んでいる場合は、その場所に障害物を置いて産卵できないようにします。
板やバケツなどの障害物を使うなどして産卵できないようにし、巣箱の利用を促しましょう。
十分な数の巣箱を用意する
鶏が4~5羽につき少なくとも1つの巣箱を用意し、過密状態を避けましょう。
こうすることで、鶏がストレスや闘争を防ぎ、他の産卵場所を探すのを防ぐことができます。
鶏は一度に全員が産卵するわけではないので、通常は喜んで巣箱を共有します。
安全性と利用しやすさの維持
鶏は利便性を考えて卵を産むわけではありませんが、安全で安心な巣作り環境は不可欠です。
捕食動物の侵入を防ぐための掛け金を設置し、可能であれば、屋外から利用できたり、ロールアウト式の巣箱など、卵の回収を容易にする機能付きを選ぶまたは制作しましょう。
これらの機能により、鶏の行動を妨げることなく、安全で実用的な巣箱を実現できます。
トレーニングを継続する
鶏のしつけには時間がかかります。
偽卵を使い、地面に産卵場所を塞ぎ、巣箱を清潔に保つことで、良い習慣を身につけさせましょう。鶏は午前中にしか産卵しないというのは迷信ですが、実際には午前中の前半に産卵することが多いです。
鶏が外で産卵していた場合、午前中まで鶏小屋に閉じ込めておくことで、巣箱を使うように促すことができます。
しかし、特に小さな鶏小屋では、鶏が閉じ込められると、いじめや羽毛つつきといった問題が生じる可能性があります。
これらの習慣をしっかり守れば、鶏たちは自然と巣箱に集まるようになります。
適切な巣箱が重要な理由
適切な巣箱を使うことは、単に利便性のためだけではありません。鶏にとってストレスフリーで産卵に適した場所を作ることこそが重要です。
良い鶏小屋・禽舎、巣箱というのは、お手入れが簡単で、外敵の侵入を防ぎ、卵を安全に保管し、鶏が利用しやすいように設計されています。


