呼吸器感染症は鳥類によくみられ、上気道または下気道を侵します。感染症は、ウイルス、細菌、寄生虫、真菌などによって引き起こされます。
また、感染の種類と重症度は、原因、感染期間、鳥の免疫状態によって異なります。ニワトリの呼吸器感染症の原因として知られている最も一般的な生物は以下のものです。
●マイコプラズマ・ガリセプチカム
世界中で見られる非常に一般的な細菌です。この細菌に感染すると、ニワトリがストレスにさらされた場合等に呼吸器疾患を引き起こし、慢性呼吸器疾患を発症します。

●オウム病クラミジア
人畜共通のグラム陰性細菌であり、外来性のペット(エキゾチックペット)の鳥の周囲によく見られます。この細菌の感染はニワトリの呼吸器疾患と関連しており、鳥類クラミジア症と呼ばれています。

●パスツレラ・ムルトシダ
捕食者の攻撃を介して最も一般的に伝播される生物であり、家禽コレラの発症につながります。

●オルニソバクテリウム・ライノトラキア(トリ感染症病原菌)
世界中の鳥類に呼吸器感染症を引き起こすことで知られているグラム陰性細菌です。この細菌による感染症はオルニソバクテリウム症と呼ばれます。

●アビバクテリウム・パラガリナルム(伝染性コリーザ)
以前はヘモフィルス・パラガリナルムと呼ばれていましたが、この菌に感染すると、鶏の上気道、特に鼻腔に主に影響を及ぼす伝染性コリーザを引き起こします。

●クリプトスポリジウム
感染した鳥類に呼吸器、尿路、または胃腸疾患を引き起こすことと関連しているコクシジウム原虫寄生体です。

クリプトスポリジウムによる感染症はクリプトスポリジウム症と呼ばれます。
●鶏伝染性気管支炎ウイルス(IBV)
コロナウイルスの一種で、速効性で感染力が強く、感染後24~48時間以内に鶏群全体が感染します。このウイルスに感染すると伝染性気管支炎になります。

●鶏伝染性喉頭気管炎ウイルス(LTV)
この非常に感染力の強いヘルペスウイルスは、ガリドヘルペスウイルス1としても知られており、伝染性喉頭気管炎のアウトブレイクの原因となっています。

呼吸器感染症の徴候
鶏で観察される臨床徴候は感染が上気道で起こるか下気道で起こるかによって異なります。病期と重症度も、感染した鳥が示す症状が重要な要素です。
例えば姿勢、呼吸数、呼吸パターン、翼の位置など、異常を示す微妙な変化を評価するために、遠くから観察します。通常ニワトリの正常な呼吸努力は目立たず、口を閉じています。
上気道に関連する徴候
●くしゃみ
●顔面腫脹
●鼻孔から液体の排出または閉塞
●あくび
●開口呼吸
●運動制限:鳥は最小限の運動ですぐに疲れてしまう。
●首振り
●目やにや涙目
●首を外側に伸ばす
●声の変化
下気道に関連する徴候
●運動制限
●パチパチ、「鳴る」、またはラ音などの異常な呼吸音。
●失声
●発声の変化
●咳
●呼吸困難
●テールボビング(リズミカルな尾の上下)
臨床兆候
●咳
●くしゃみ
●異常な呼吸音
●声の変化または喪失
●首を振る
●運動制限
●顔の腫れ
●開口呼吸
●テールボビング
●呼吸困難
●涙目や眼からの分泌物
●鼻孔から液体の排出または閉塞
●あくび
治療
●支持療法
●抗生物質
推奨されるタイプは原因によって異なります。
予防
鶏を煙にさらしてはいけません。
鶏をファブリーズやその他のエアゾールスプレーにさらさないでください。

