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アヒルとガチョウの病気

アヒルとガチョウの病気 アヒルとガチョウ

アヒルとガチョウの病気

アヒルとガチョウの病気と診断の要点

アヒルウイルス性肝炎は5週齢未満のアヒルの致死性疾病で主に肝臓が侵される。

アヒルウイルス性腸炎(DVE)はヘルペスウイルスによるカモ科の鳥の急性感染症

●DVEでは食道から直腸に至る腸管の出血や肝臓の出血・壊死が特徴的

ガチョウパルボウイルス感染症ガチョウ雛の疾病でアヒルではみられない

●アナチぺスチファー感染症では、気嚢炎、心膜炎、肝被膜炎などが特徴的病変

アヒルウイルス性肝炎

 
 
アヒルウイルス性肝炎は致死性および伝染性の高いアヒル雛の感染症です。アヒル肝炎ウイルス(DHV)は3種類に分けられており、DHV-1の場合、1週齢未満の鳥では95%、1~3週齢で50%程度、4~5週齢ではさらに低い。
 
 
DHV-2では、雛の日齢により10~50%程度の致死率ですが、発症した鳥は通常死亡します。
 
 
DHV-3での致死率は30%以下です。
 
 
DHV-1、2および3いずれの感染でも急性経過をとり、死亡はすべて3~4日以内に認められます。罹患鳥は動かなくなり、やや目を閉じて横たわり、両足で痙攣のようにキックし、頭が背側に反り返った状態で死亡します。
 
 
発症から死亡するまでは1時間程度です。
 
 
いずれの型のウイルスでも、主な病変は肝臓の腫大または斑状出血です。また、脾臓や腎臓の腫大もみられます。
 
 
雛が感染することから孵化後の4~5週間を厳密に管理すれば、DHVを防ぐことができます。外国では、予防にワクチンが使用されています。
 
 

アヒルウイルス性腸炎

 
 
アヒルウイルス性腸炎はアヒル腸炎ウイルス(DEV)によるアヒル、ガチョウおよび白鳥などの急性感染症で、アヒルペストとも言われます。
 
 
DEVはヘルペスウイルスに属し、株によって病原性の違いは認められているものの、血清学的には同一で、自然感染はカモ科の鳥に限られます。
 
 
アヒルでの潜伏期は3~7日で、発症後1~5日以内に死亡します。
 
 
若齢雛で高い致死率がみられますが、成鳥も死亡し、致死率は全体で5~100%です。これまで日本での発生報告はありません。
 
 
症状としては、食欲欠乏、異常なほどの喉の渇き、元気消失、運動失調、羽毛逆立ち、鼻汁流出および水様性下痢などを示します。
 
 

ガチョウパルボウイルス感染症

 
 
ガチョウパルボウイルス(GPV)によるガチョウおよびバリケン(マスコビーダッグ)雛の急性で致死性の疾病で、ダルジー病とも言われます。
 
 
ウイルスの血清型はこれまでひとつと報告されています。伝播力は極めて高く、いずれの日齢でもこのウイルスに感染します。しかし、5週齢以上の雛では不顕性感染となります。
 
 
2週齢以下の感染雛では、食欲廃絶および虚脱が一部認められますが、他の症状はほとんどなく突然死亡します。(致死率70~100%)
 
 
移行抗体保有ひな或いは3週齢以上の雛では、脚弱、脱毛、下痢および発育不良が認められますが死亡率は低い。急性例の病変は一般に心臓にみられ尖端が特徴的に丸くなります。
 
 
組織学的には、心臓の壊死、心筋炎、骨格筋炎などが認められます。
 
 
幼雛期GPVの感染を防ぐ方法として、種鳥のワクチンによる免疫は有効ですが日本では実用化されていません。
 
 
ワクチン以外の対策としては、4~5週齢まで雛を厳密に隔離飼育します。
 
 

アナチぺスチファー感染症

 
 
アナチぺスチファー感染症は主にアヒル雛で、また七面鳥、キジなどにも発生します。
 
 
アヒルでは高い致死率と体重減少などで経済的被害が大きい。特に5週齢以下の雛がおかされやすく、症状が表れて1~2日後に死亡します。
 
 
致死率は環境など他の要因の影響を受け、5~75%と幅があります。
 
 
症状としては、元気消失、流涙、鼻汁流出、咳、くしゃみ、緑色下痢、頭頸部の振戦、昏睡などがよくみられる症状で、耐過ひなには発育不良がみられます。
 
 
抗生物質およびサルファ剤が治療で用いられています。

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