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ケタミン(ketamine) ~ ケタミンは猫属動物に対する安全性の高い麻酔薬です。また猿類に対しても安全性が高い

ケタミン 中枢神経系

 
 
ケタミンはカタレプシー麻酔薬とか解離性麻酔薬(dissociative anesthetics)と呼ばれている。
 
 
解離という用語は、投与されたヒトが周囲の環境からの解離感を経験することから使われてきました。
 
 
同効薬のフェンサイクリジン(phencyclizine)は、猫属猛獣の不動化薬(immobilizer, 麻酔銃に用いる薬物)としても有効性が高い薬物で、海外で用いられる。
 
 

薬理作用

 
 

中枢作用

ケタミンの薬用量を猫に静注すると急速に意識を失うが、四肢筋は硬直してカタレプシー状態になる。

眼は開いたままで瞳孔は散大する。

唾液分泌は亢進し、口唇をなめる運動を反復する。

この状態では全ての感覚が低下しており、約30分間続く。

猿でも同様な反応がみられるが、犬では運動系に対する興奮が猫より強い。

鎮痛作用もあるが十分ではない。

 
 

作用機序

 
 
アリルヘキシルアミン類は間脳から大脳辺縁系に働いて下部中枢からの興奮伝達を遮断し、また脳幹網様体の活性を高める。
 
 
作用機序は興奮性アミノ酸のNMDA受容体における拮抗だと言われている。
 
 

麻酔薬としての利用

 
 
ケタミンは猫属動物に対する安全性の高い麻酔薬です。猿類に対しても安全性が高い。
 
 
ケタミンの最大の特徴は筋注された時の吸収の速さと反応発現の確実性にある。
 
 
筋注で用いてケタミンほど麻酔発現の確実性の高い薬物は他にない。
 
 
筋注すると1~2分内に殆ど全量が血中に吸収される。したがって小手術のためには極めて簡単に用いることができる。
 
 
キシラジンを前投与しておくと鎮痛作用が強化され筋硬直が弱まる。
 
 
筋注でも速効性であるから、猫属や猿属の野生動物の不動化薬として適している。
 
 
ケタミンは猫、猿以外にも犬、羊、豚に用いられる。
 
 
犬に対する単独投与は安全性に疑問があり、キシラジンの前投与が必須です。

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