中枢神経系に作用する薬物は抑制的に作用するか興奮的に作用するかによって分類する。
中枢神経抑制薬(CNS-depressants)
全身麻酔薬
吸入によって投与する薬物と注射で投与する薬物がある。
両者は作用の特異性の点で著しく異なる。
鎮静催眠薬
注射用麻酔薬の一部は麻酔用量より低い用量で鎮静・催眠作用を示す。
その他の鎮静催眠薬には高用量で麻酔作用を示さない薬物もある。
トランキライザ
低用量で動物の警戒性や攻撃性を抑制する薬物
オピオイド鎮痛薬
モルヒネなどオピオイド受容体に働く強力鎮痛薬
中枢性筋弛緩薬・抗痙攣薬
中枢性の筋支配の異常興奮を抑制する薬物
解熱鎮痛薬
アスピリンなど、下熱作用と鎮痛作用、抗炎症作用を合わせ持つ薬物。
下熱作用だけが中枢性で、鎮痛作用と消炎作用は末梢性であるから抗炎症薬として記載
中枢神経系興奮薬(CNS stimulants)
中枢神経興奮薬のうち、その興奮作用が家畜に応用される薬物は極めて少ない。
大脳興奮薬
キサンチン誘導体と覚醒アミンがある。
①キサンチン誘導体
アミノフィリンなどが家畜の強心薬、気管支拡張薬として、中枢神経への作用が出ない用量で用いられる。
②覚醒アミン
アンフェタミンなどのアドレナリン作動薬の一部
呼吸興奮薬(蘇生薬analeptics)
麻酔事故の時の呼吸中枢刺激に用いる。
痙攣薬
臨床的に応用されることはない。
抗鬱薬(antidepressants)
ヒトの精神病治療薬として用いる。三環系抗鬱薬のイミプラミン、MAO阻害薬のイプロニアジドなどのなどの他にリチウム塩も用いられる。
幻覚発現物質(hallucinogens)
LSD25、インド大麻の有効成分(cannabinoids)など。
