大鉤頭虫は豚に多く検出されます。本邦では奄美大島のリュウキュウイノシシから雌虫7匹が発見されています。虫体は赤味を帯びた大型の虫体で、小腸粘膜に鉤着して寄生していますが、結腸にみられることもあります。
粘膜への鉤着は、吻に密生する鉤を腸粘膜に挿入しており、激しい炎症・浮腫・壊死を生じ2次感染を来たす。粘膜は限局性に腫脹し、漿膜面に結節状の隆起を生じます。
また、腸壁を穿孔して化膿性腹膜炎を引き起こすこともあります。
症状は寄生数に関係し、軽度寄生では症状は不明瞭です。重度寄生では腹痛、食欲不振、下痢、削痩がみられ、ときに血液下痢、痙攣など神経症状もみられます。
腸壁穿孔をきたせば急性腹膜炎症状を表して死亡します。
血液所見に赤血球数増加や白血球数増加が認められます。
鉤頭虫症の症状 ~ 重度寄生では腹痛、食欲不振、下痢、削痩がみられる
鉤頭虫類