管骨骨膜炎(馬の管骨(第三中手骨)の前面に起こる骨膜炎)は、第三中手骨の背側皮質に、骨膜炎および疲労骨折を生じる疾患で、競馬業界では重要な問題となっています。
ヒトの「シンスプリント:shin=スネ、splints=距離走という2つの言葉が組み合わさってできたもので、陸上選手に多く発生する脛の痛みという意味」にやや似ています。
管骨骨膜炎は通常、高速トレーニングや初レースの後に突然発症します。
馬は、両側の軟部組織の腫れ、炎症、熱感、管骨の前部(第三中手骨の背側)の触診での痛み(疼痛)を呈します。
通常、跛行を伴い、ある程度の痛みや硬直があります。罹患した馬にレースやトレーニングを続けさせると、跛行は徐々に悪化していきます。
症状
●熱と痛み
●腫れ
●硬直/痛み
●途切れ途切れの異常な歩行
●跛行
診断
●病歴
●臨床兆候
●身体診察
●核シンチグラフィー
●X線撮影
●サーモグラフィー
治療
※休養とリハビリ
リハビリテーションプログラムは、臨床症状の重症度、X線写真およびシンチグラフィの結果によって、それぞれの馬ごとに異なります。
しかし、通常、最初は馬房休養(通常2週間)と1日1~2回の10~15分程度のハンドウォーキングから始まります。
軟部組織の腫れと触診時の痛みが治まれば、馬はコントロールされた運動プログラムを開始することができます。
※抗炎症療法
通常、馬房休養との併用が推奨されており、急性の管骨骨膜炎の直後から開始し、痛みや腫れが治まるまで継続します。
※衝撃波治療
※コルチコステロイドの注射
予防
※トレーニング方法の変更
※さまざまな地面でトレーニングします。ウッドチップベースまたは芝生は、従来の土よりも優れています。
※すねの痛みの兆候がないか競走馬を継続的に監視します。
予後
一般的に、骨格が成熟した馬ではまれに再発することがありますが、予後は良好です。

