●とうてんこう(東天紅)Totenko
日本鶏には、長尾鶏とならんで、長鳴鶏があります。”時の声”を長くのばして鳴く1群のニワトリです。
東天紅はその代表的なもので、ふつう、ニワトリの雄は3秒ぐらいしか続きませんが、これは15~20秒も続きます。
愛玩用鶏で、高知県土佐の原産。
東天紅の詳細
小国と同様、長尾性のニワトリですが、この尾羽は毎年換羽します。
羽毛色は、赤と黒との混じた赤笹です。
能力
声が長く続くし、その音色も良い。長鳴鶏のうちでは、もっとも高声で鳴きます。
分布
高知県に多い。昭和11年(1936)天然記念物に指定されました。
●チャボ(Japanese Bantam)
ベトナム地方の原産で徳川時代の初期に日本に渡り、現在の体型に改良されました。体が小さく、愛玩用種。
チャボの詳細
体は著しく小格で、成雌、0.6kgぐらいです。羽色により、14種に分けられ、そのうち、白チャボと桂チャボが特に有名です。
白チャボは真白、桂チャボは、尾に銅白色のコロンビア斑(黒色の尾にある白色覆輪)をもちます。
能力
小格で愛らしい。産卵は少ないですが、なかには年に100個近く産むものもあります。抱卵が巧みなため、かつては母鶏に使われたことがあります。
分布
本邦各地に分布していますが、羽数はごくわずかです。昭和16年(1941)に天然記念物に指定されました。