『切腱法』空を飛べない様にするには

『切腱法』空を飛べない様にするには
『切腱法』空を飛べない様にするには

此れは主翼の一番先の関節の外側を通る腱を切って、翼を拡げて空を飛べないようにするものです。腱をただ切っただけでは再び腱が成長して結合しますから、7~8mmの長さだけ腱を切り取ります。(この切り取り方に2つの方法があって、その1つが電気焼切法で、他は手動切腱法です)


前者から説明しますと、まず主翼を折り曲げてこれに特殊な電気焼切用針を持ってか、或いは細い電気ハンダ付け器をやや赤熱して、折り曲げた関節の外側に関節と直角に圧しつけると、引き伸ばしたゴム線が切れるように腱が切れてしまいます。


この際、関節も少し痛められてきますがこの両方の作用で鳥は翼を拡げて空を飛べなくなります。つまり皮膚を通して腱を切るわけです。


これは生後2週目位の若鳥で、未だ鳥が空を飛んだことがない時分に行うと成功しますが、成鳥も不可能ではありませんが、困難です。第二の方法は翼の保持法は上記と同じですが、関節の外側の部分の羽毛を引きむしり、翼の先を何回か動かしますと、白い腱が皮膚の下を通っているのが見えます。


そこで、この腱の沿うてカミソリの刃で皮を切って、スリットを作り、毛抜きのような物で皮下の腱を引っ張りだして、カミソリの刃で7~8mm切り取ります。


この直後直ぐに関節の液をスポイトで吸い出して施術は終わりますが、この方法によって鳥は翼を垂れたり、又、翼のたたみ方に異常を起こすことはありません。


出血は少なく、傷口は直ぐ治りますから切骨法のように翼を縛る必要がありません。何れにしても切腱法は若鳥でないと成功しませんが、アヒル、ガチョウなどで少し経験しておけば、本法実施は容易で、此の方法が世界的にも主流です。


観賞用の鳥には、此の方法は片翼を切り離さず完全な姿で見られます。

キジと水鳥 仲田幸男
キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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