『切翼法』空を飛べない様にするには
この方法が最も簡単で誰にでもできます。しかし、7~8月の頃に換羽し新羽が伸びて来れば再び飛べるようになりますから、これは一時的に有効なだけです。
方法は、鳥の翼の初列風切りを伸ばしてハサミで翼の中間から或いはもっと深く切り落とすのですが、出血しない範囲で切ります。これは一方の翼だけ切って有効なわけで、両翼を切るべきのものではありません。
また、翼を切らなくても一方の翼を縛っておくだけでも有効です。次に翼を革ヒモで結束して、一時飛べないようにする方法ですが、これだと外観が大いに損じますからこれらも一時的です。
野外捕獲の鳥が驚いて飛び上がり、天井に頭を打ち付けないようにする時に使用すると良いでしょう。やり方は、翼を幅1.3cm、長さ21cmくらいの革ヒモをもつて翼を縛るのです。
ヒモの両端に穴を空け、一端は3cm位、2つに枝分けしておきます。分けてない他端を初列と第1初列風切りの間に通して、肩の方でこの3つの端をつなぎ、ピンで留めて固定します。
この時にヒモの長さを空を飛ぶほど翼を拡げないように調節します。
此の方法は、若鳥には適しません。それは若鳥は此の羽は絶えず成長して大きくなるからです。また、成鳥でも20日とか1ヶ月に1度結束を左右の翼に交替させなければなりません。