テトラメレス属:Tetrameres spp.は、小型の寄生回虫で、ニワトリ、七面鳥、ハト、ホロホロチョウ、アヒル、キジ、ウズラなどの前胃に寄生します。
家禽に感染するのはT.americanaとT.fissispinaの2種です。
ライフサイクル:Tetrameres spp.のライフサイクルは間接的です。鳥類はバッタ、ゴキブリ、ミミズ、ミジンコなどの中間宿主の摂取によって感染します。
雌のTetrameres成虫は、宿主の腸内で胚化した卵を産みつけ、糞中に排出され、中間宿主は環境から虫卵を摂取し、数時間後に幼虫を放出します。
これらの幼虫は約7週間で感染性のL3幼虫に発育し、中間宿主の体内で被嚢化します。
Tetrameres線虫の潜伏期間(感染から最初の産卵までの時間)は、線虫種および宿主によって7~8週間です。
診断:診断は、糞便検査を介して糞便中のTetrameresの卵の検出に基づいています。
治療:四鉤虫に有効な駆虫薬には、ベンズイミダゾール系(アルベンダゾール、フェンベンダゾール、フルベンダゾール、メベンダゾール、オキシフェンダゾール)、レバミゾール、イベルメクチン、ピペラジンなどがあります。
分類
目:桿線虫目(Rhabditida)
科:テトラメレス科(Tetrameridae)
属:テトラメレス(Tetrameres)
宿主
●鶏
●七面鳥
●ハト
●ホロホロチョウ
●アヒル
●キジ
●ウズラ
関連疾患
●テトラメレス症