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サウスダウン Southdown

サウスダウン
サウスダウン



一般にDownというのは、短毛種(肉用種)のことで、羊毛が短く、長毛種に比べて肉質良く早熟早肥です。肉用子羊(lamb)の父親として、その生産に用いられます。


このサウスダウンはDownの代表的なものです。イギリス東南部のモサックスにサウスダウンといわれる丘陵地帯があり、そこには石灰岩質で、良く乾燥し、短い牧草が密生した草地から成立っています。本種はここを原産地とします。


もともとこの地方に古くから小型でやや骨太の肉付きのよい後軀をもった在来種がいました。これを1775年ごろから約50年にわたり、主として選抜により改良して、現在のサウスダウンを作出しました。


その育種家のうち、ジョン・エルマン(JOHN ELLMEN,1775)、ジョン・ウエップ(JONES WEBB,1821)はとくに有名です。

サウスダウンの外観



毛色は白ですが、顔と四肢は灰色、小格で四肢短く、丸々とした体型をしています。体の均称よろしく、側望はほぼ長方形です。


成体重は、雌50~70kg、雄80~100kg、羊毛は細小、短毛、顔以外、四肢の下の方まで被毛が生えています。雌雄とも完全無角を理想とします。

能力



肉質の良いことは他の追従を許さず、したがって、ほとんどすべての短毛種は、これによって改良されました。すなわち肉質柔軟で多汁、肉繊維が細かく、風味がよい。


脂肪の分布も均一で、枝肉歩留も高い(55~60%)。肉用子羊(lamb)の生産にむいており、その枝肉量は4か月で18kg、6か月で23kg、9か月で27kgに達します。


もっとも出来上がりは、肉用子羊としては小格です。肉用羊を生産する場合に、種雄としてよく用いられる品種ですが、普通の場合は、直接メリノー雌に交配せずに、メリノー雌 X 長毛種雄の一代雑種の雌に交配します。


または長毛種雌または専用種雄(たとえばコリデール雌)に交配して一代雑種を作って利用する。羊毛は58番手が中心で短く、毛量は2.3~3.6kg、弾力性にとみ、平編毛糸の原料として優れています。


産子率は120~150%、母羊の泌乳量多く、子羊の発育は速い。

分布



イギリスをはじめ、ヨーロッパ各国に分布し、オーストラリア、北アメリカ、南アメリカ、アフリカに広く飼われています。


本邦にも第二次世界大戦の後に、輸入されて、肉めん羊の生産に用いられました。小格で羊毛が貧弱であるので、一般には普及しませんでした。


それに本邦では、まだ子羊肉(ラム)が高く評価されないから利益が少ない。また、明治時代にも少数輸入されてことがあります。

キジと水鳥 仲田幸男
キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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