シムメンタール(Simmenthal)

シムメンタール(Simmenthal)
シムメンタール(Simmenthal)



スイス北西部のベルン県シムメンタール地方の原産。


ブラウン・スイスとともにスイスの2大品種です。原産地の環境はブラウン・スイスの場合と大体同様であり、この品種成立の様相も同じです。


乳、肉、役の3用兼備でしたが、これも現在は乳、肉に力が入れられ、ことに乳用が主です。改良は純粋繁殖によっており、他品種との交雑はなされたことはありません。

シムメンタールの詳細



毛色は黄白斑または赤白斑で、一枚毛ではありません。


ふつう頭部と四肢とは白い。


体格は大型で、体高は雌、130~132cm、雄140~145cm、成体重は、雌700~800kg、雄900~1,000kgです。頭がやや重く、額は広く前軀がいくぶん大で、やや役用タイプを残している感がありました。


しかし、近年、乳用が主要用途になるにつれ、この点はかなり改良されています。肩は幅広く、肉付良好で胸幅も広い。


背線はまっすぐで、中軀は肋張りはよいが、やや深みに乏しい。


腰幅も十分ありますが、後軀の傾斜やや甚だしく、尻尾が短い。乳房の発達は中等程度です。四肢の管はブラウン・スイスよりはいくらか細い。


体全体が乾燥している感があり、丈夫そうです。

能力



乳量は年間、4,000~4,500kg、乳脂率は4.0%です。


第6~7産目に最大乳量に達します。乳質はブラウン・スイスと同様その色は白く、またチーズ製造に適します。


体質強健で、役用の力も強く、以前は役用としての活躍もすばらしい。


粗放な管理に耐える点、ブラウン・スイスと同様です。性質も温順であり、飼料の利用性も大であり晩熟で初産月令などすべてブラウン・スイスと大差ありません。


また、長命で肉用能力においては、肉量は少ないが肉質は比較的良い方とされています。

分布



スイスの北西部に分布し、現在スイスの全牛1,646,000頭の50.5%を占めています。ヨーロッパ各地に輸出され、分布しています。


本邦にも明治末期にスイスから輸入され、和牛の改良に用いられたことがあります。また、かつて熊本県の褐毛和種の改良に利用しました。現在、本邦にはいないと思われます。

キジと水鳥 仲田幸男 昭和46年12月20日 ASIN: B000JA2ICE 泰文館 (1971)
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